マイピックアップNo. 851

新しい技術がおもしろい!CO2をキューブに!

こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。

カーボンニュートラル達成には削減や節電や節約という概念や習慣だけでなく、新しいテクノロジーが必要だと言われています。その技術は実は私たちが今現時点でイメージできていることではない想像外の方法でCO2を吸収するだけで終わらせずに、違うものに変えたり、食べることができたりするかもしれません。今回は大気中の二酸化炭素(CO2)濃度を減らす、新しいテクノロジーや技術についてフォーカスしてみたいと思います。

この新しいテクノロジーや新しい技術の開発、そしてそれを導入するといった動きが加速してきました。アメリカでは大気や海水などからCO2を回収して貯めるというアプローチ【CO2除去】を手がけるスタートアップ企業の設立が相次いでいます。世界のCO2除去業界の市場規模は2023年までの2年間で36倍に急増していて、今後はさらに拡大するとも言われています。

今年の2月には【バイオマス】と呼ばれる、農林業廃棄物を加工して炭素を貯蔵する施設が稼働しました。微生物を取り除いてブロック状に圧縮してから、特殊な包装を施して地中に埋める。これによって植物が含む炭素を分解する微生物を取り除くことができるようで、その結果CO2を放出しないようにする仕組みだそうです。

このテクノロジーを運営する企業はアメリカのグラファイト社。発足は去年の2023年。まだまだ新しい企業ではありますが、出資元がビル・ゲイツ氏が設立したベンチャーキャピタルだったため、注目度も高かったのだろうと思います。実はまだベータ版段階でもあるので、本格稼働するのは25年からだと言われています。グラファイト社はこちらの技術により年5万トンのCO2除去を見込みんでいるそうで、CEOのバークレイ・ロジャーズ最高経営責任者によると、アメリカでは2施設を拠点とすることを発表していて、建設する準備を進めていることを開示しました。そして今後は東南アジアなどでも【バイオマス】が豊富なグローバルサウスでの建設も目指す方向性も同時期に述べられています。

このようなCO2除去サービス市場は 2023年には世界の17億ドル(約2530億円)だったと言われていて、2021年と比較すると36倍に増えていることになります。そして2023年のCO2の除去量も2021年から比べると43倍の466万トンまで増えたそうです。

ものを作る上で必ずつくられるといっても過言ではないCO2、排出しないよう節減するより、除去をしてもらうことを頼めれば、そこに新しい経済がうまれ地球に優しいシステムの中でCO2を排除することができれば新しいビジネスの形、そして経済の流れやシステムが生み出されるのだと思うととてもユニークだと思いました。CO2をブロック状にする。想像すらしていなかった考えに科学者の方への尊敬の念を感じずにいられません。

    eS

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