SDGs特選コラムNo. 6

SDGsで生まれる「脱・プラスチック」新・ビジネス

SDGsの目標の「12.つくる責任 つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」に関わる環境問題。今、世界各国で取り組みが行われているのがプラスチックごみです。
EUやカナダは2021年に使い捨てプラスチックの使用を禁止する方針を発表。企業の取り組みでは、コーヒーチェーンの米スターバックスが先駆けて、プラスチック製の使い捨てストローを2020年までに世界の全店舗で全廃と打ち出し、ハンバーガーチェーンの米マクドナルドは、2025年までに世界の全店舗でプラスチック製ストローの廃止、容器をリサイクル可能な資源に切り替えることを目指すとしています。

包装・容器に新しいアイデアが生かされる

世界がプラスチック抑制に動きだし、プラスチックの時代は終わりとばかりに、代替となる新素材の開発が進み、微生物で分解する「生分解性プラスチック」、植物由来の「バイオマスプラスチック」など続々商品化されてきています。

国内でも食品、化粧品業界などでパッケージを変更する企業が増え、これからは、環境に配慮した包装をしているかが、購入するときの決め手になるかもしれません。

容器回収サービスに注目

容器については、容器回収・再利用の革新的なサービスのシステムアメリカ・テラサイクル社の「Loop」https://loopjapan.jp/が登場しています。

商品をWEBサイトから注文すると、繰り返し利用可能な容器で配達、使用後は容器を回収し、洗浄、メーカーの工場で中身を充填してリユース。昔からの牛乳配達や酒屋さんのようなシステムで、いろんな商品が購入できるというものです。欧米の一部で試験運用がスタートし、日本では2020年秋から運用試験がスタート予定となっています。

「容器はリサイクル」することが普及すれば、料理の出前、宅配サービスでも、昔のように容器を回収する流れになっていくのではないでしょうか。コンビニのお弁当も容器を返却する日がくるかもしれません。

また、考えられる展開として、容器を持って買い物にいく量り売りのイベントや、商店街を「オーガニック・サステナブル商店街」として打ち出していくなど、地域で取り組んでいくのもいいのではと思います。これから「環境にいい買い物」が新たなビジネスを生み出していける気がします。

参考資料

プラスチックを取り巻く国内外の状況 環境省http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kurashi/kankyo/plastic.files/plakokunaigai.pdf

(2020年6月時点。ページ内のリンク先は変更されている場合があります)

編集部

TSUNAGOOD編集部です。サイト編集・運営を担当しています。

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