マイアクションNo. 526

イギリスで見かける、宗教ごとのコミュニティ

さまざまな民族が暮らすイギリスでは、さまざまな宗教が存在します。イギリスは多文化・多宗教の社会であり、人々の宗教や民族のバリエーションは非常に豊かです。その一方で、摩擦や格差、差別などの問題があるのも事実です。  

イギリスの主要な宗教はキリスト教です。国教としてのキリスト教は英国国教会で、その他のプロテスタントやカトリックなど、他のキリスト教の教派も存在しています。キリスト元来の教えに忠実なのがカトリック、それに対抗してつくられたのがプロテスタントです。英国国教会はヘンリー8世の離婚問題により分裂し独立した教会です。  

イギリスにはほかにイスラム教、ヒンドゥー教、シク教、ユダヤ教など、他の宗教の信仰を持つ人々もいます。彼らのコミュニティでは、それぞれの宗教の信仰を持つ人々が集まって暮らしています。  

彼らはそれぞれの宗教で決められた服装をしているので、見た目でどの宗教かが分かります。服装と思想が直結しているというのは、私は日本ではあまり意識したことがありませんでした。宗教にもよりますが、大人も子どもも男女に分かれて、髪形から足元まで、それぞれの服装の決まりを守っています。  

そのため、それぞれのコミュニティに入ったときや、近所のスーパーなどで見かけるときも、どの宗教を信仰しているのかが見た目で分かるのです。イギリス社会になじんでいるようで、一線を引いているようにも感じます。  

北アイルランドとアイルランドではキリストの宗派が異なるために、血で血を洗う争いが起きた歴史があります。同じ宗教間でも争いは起きるのです。みんなが平和に仲良く暮らす。簡単なようで難しいことなのかもしれません。自分とは異なる文化や宗教、環境のなかで生まれ、育ち、さまざまな考えや意見があることを、まずは知ることが大切だと思っています。 

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