マイピックアップNo. 1108

コラコーラグリーンウォッシングで大炎上

こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。

コカコーラは2030年までに

1.再利用可能な商品パッケージの使用率を25%に引き上げる

2.パッケージに再生材を50%使用する

と2022年に公言していました。

そして2024年の12月にこの目標を密かに取り下げていたことが発覚し、欧米を中心に「グリーン・ウォッシング」だと非難を浴びているそうです。日本のコカコーラ製品はラベルレスなどの取り組みも行っています。(海外では瓶などで販売し、捨てずにその瓶を使用して繰り返し販売する方法をとっています)ラベルがなかったり、ラベルの幅が細かったり、真新しくおもえたシンプルなデザインのものにも定着してきたその時期に、コカコーラは静かに沈黙の如く、2022年に掲げた目標を取り下げました。2030年までには間に合わないと判断したのか、それともトランプ政権の波にいち早く乗る戦略なのか…真相は定かではないですが、この行動が大炎上しています。

過去遡ってみても、コカコーラは自社製品に由来するプラスチック廃棄物によって「世界をもっとも汚染しているブランドの一つ」と批判されてきていました。そのために先述した通り、同社は飲料を詰め替え可能なガラス瓶で提供したり、詰め替え容器を販売してサーバーで提供したりするなどの解決策を示していました。

でも実はこの目標を大幅に下げていたことが発覚しました。今後の目標は下記のとおりです。

1.商品パッケージの再生プラスチック使用率を世界全体で30%から35%に上げる

2.パッケージに35~40%の再生素材を使用することを目指す

以前とは異なりますが、一応形的なのか、目標は記載されています。(以前の目標では「2030年までにはパッケージに再生材を50%使用する」と約束していましたが…)

しかしなぜ欧米を中心にここまで炎上しているのでしょうか?

それはコカコーラのこの行動が、【グリーンウォッシング】であると定義づけられたからです。

グリーンウォッシングとは、サステナブル、エコ、地球にやさしい……。あらゆるモノやサービスに添えられる環境保護のうたい文句を使った、見せかけだけの取り組みのことです。悲しいことにいま世界中で起こっています。SDGsに対して真摯に取り組んでいると嘘のアピールすることで、消費者を囲い込もうとする詐欺のようなマーケティング戦略です。「グリーンウォッシュ」とは、英語でごまかし・粉飾といった意味をもつ「ホワイトウォッシュ」という言葉に、環境やエコといった意味をもつ「グリーン」の単語を組み合わせた造語です。

アメリカの環境活動家が1986年に書いたエッセイで作り出した造語だそうです。環境に対する意識が世界的に高まるにつれて、グリーンウォッシングという言葉がクローズアップされるようになっていき、90年代の後半にはイギリスのオックスフォードという辞書に単語が掲載されるようになりました。

主に企業のサービスや製品において、環境に配慮しているような取り組みをアピールしているにも関わらず、その実態や実績がともなっていないことを指します。簡単にいえば、見せかけのエコということであり、今回のコカコーラはまさにそれにあたるといえそうです。

SDGsに対して、また環境問題(特にプラスチック)に対して、ラベルや容器に投資しているかのように見せかけて消費者を欺いていたのではないか?と炎上しても仕方がないですし、バレないだろうの精神が垣間見れるような、無言の目標の引き下げに対しても消費者は裏切られた気分になったと思います。

日本ではあまり取り上げられていないことでしたが、アメリカで起こるブームは5年ほどのディレイはありますが、日本でも必ず起こると思っています。日本でも賢い消費者がドンドン出てくるのはここ2.3年でさらに増えると思います。グリーンウォッシングがどこまで通用するのか…。メーカーと消費者の関係性が改めて問われる時代だと思いました。

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