SDGs特選コラムNo. 10

日本が遅れをとっているSDGsはジェンダー平等

持続可能な開発レポート2020(Sustainable Development Solutions Network(SDSN)とBertelsmann Stiftungの独立した専門家のチームによって作成)によると、世界のSDGs達成度ランキングで日本は166カ国中17位。2019年の15位から後退する結果となっています。

平均的にはSDGs達成度が高いほうだといえるかもしれませんが、日本の大きな課題といわれているのが「5.ジェンダー平等を実現しよう」の達成です。

世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している男女平等ランキング2019年版「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」によると、世界153カ国中121位。1位のアイスランドは11年連続でトップ。2位がノルウェー、3位がフィンランドと北欧国が上位を占め、これまで女性の首相が誕生している国です。

この順位に影響があるのが女性の国会議員、女性の役員の数。経済・教育・健康・政治の4つの分野から男女格差を分析していますが、「経済」0.598(115位)、「政治」が0.049(144位)がネックになっています。

「経済」の「勤労所得の男女比」「管理職の男女比」「専門・技術職の男女比」については100位以上で、「管理職の男女比」が131位と一番低い。

列国議会同盟(IPU)が発表している、世界の女性国会議員比率(2019年1月)は24.3%に対し、日本は10.2%。190カ国中165位と先進7カ国の中で最下位です。

安倍政権で女性活躍推進を掲げられていますが、世界的にみると活躍状況はかなり低いということが浮彫りになっています。

このまま女性がトップに立たない国だと、ジェンダー平等へ向けての変化も乏しいように思います。

性別関係なく、国内では政治家は人気のない職業。そこで女性がトップを目指したいと思うようになるには、かなりの動機が必要といえそうです。

日本に限らず、女性は出産・育児によって変化の影響が大きい。能力があっても、体力的、精神的にも両立することが難しくなってきたときに諦めざるを得ないことも想像できます。困難なときに貫ける意志は、男性以上に必要になってくるかもしれません。

女性が活躍していける仕組みや方法とは何か

これまで男性が作ってきた社会を一新するような取り組みが必要になってくると思います。まずは学校、企業、自治体などでコミュニケーション教室や政治教室など、身近に学べる場を増やしたり、リーダーシップが学べる研修などで知ってもらうことが必要ではないでしょうか。

参照サイト

(2020年7月時点調べ。削除されている場合があります)

SUSTAINABLE DEVELOPMENT REPORT
https://sdgindex.org/

世界経済フォーラム
https://www.weforum.org/reports/gender-gap-2020-report-100-years-pay-equality

列国議会同盟(IPU)
https://www.ipu.org/our-impact/gender-equality

編集部

TSUNAGOOD編集部です。サイト編集・運営を担当しています。

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