国内最大の気候変動&フェアトレードキャンペーン「ミリオンアクションキャンペーン2025」

認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンが、フェアトレード月間である5月に「ミリオンアクションキャンペーン2025」を開催。これは、全国の企業・団体100社以上と連携した気候変動とフェアトレードに関する国内最大規模の啓発キャンペーンだ。
商品購入数やSNS投稿数など1アクション=1円として途上国への寄付や支援活動に充てる。
キャンペーンのテーマは「気候変動」で、気候変動とフェアトレードの関係性を伝えながら今年は過去最大の300万アクションを目指す。
気候変動により、コーヒーやカカオの栽培地が半減したり、バナナが病気で絶滅するリスクがあるなど、日常の食べ物が危機に瀕している。これらの問題に対する対策として注目されているのがフェアトレード。
フェアトレードはSDGsの全目標に貢献すると言われ、日常の選択を変えるだけで社会や環境改善につながる最も身近なアクションだが、フェアトレードをすることが気候変動対策になるとはまだあまり知られていない。
■フェアトレードが気候変動対策につながる仕組み
フェアトレードには、フェアトレード・プレミアムといった、原料価格とは別に国際フェアトレード認証を受けた生産者組合に支払われる奨励金がある。このプレミアムの使い道は地域の貧困削減や持続可能な生産の推進などで、地域の組合等を通じて管理される。
このプレミアムという資金を財源として、生産者は作物を多様化したり、テクノロジーを活用して気候の変化を観測し、栽培や収穫計画に役立てたり、新たな気候に適応した品種を導入したりと、気候変動に負けない持続可能な農業の実現を目指せるようになる、という仕組みだ。
以下画像ともにプレスリリースより引用
引用元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000082348.html
■キャンペーン概要
◆名称:フェアトレードミリオンアクションキャンペーン2025
◆キャンペーン期間:5月1日(木)~5月31日(土)
◆キックオフイベント詳細:https://peatix.com/event/4373494/
◆参加方法:フェアトレード商品の購入、#Fairtrade2025のSNS投稿、全国のフェアトレード関連イベントへの参加、フェアトレード・ラベル・ジャパンへの寄付、登録レストランでのフェアトレードドリンク・フード購入など、フェアトレードに関するアクションを行う
◆キャンペーン特設サイト:https://fairtrade-campaign.com/
◆後援:消費者庁、農林水産省、独立行政法人国際協力機構(JICA)
■フェアトレードとは
フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」です。通常の取引では、市場価格の情報や販売先の選択肢の欠如により、末端の小規模生産者は、安く買い叩かれてしまうことが今も多くあります。その結果、生産者の生活水準低下、コスト削減を目的とした児童労働・強制労働、過剰な農薬による環境破壊や生産者が健康被害をうけるという問題が引き起こされます。フェアトレードは、人と環境に配慮して生産されたものを適正な価格で取引し、持続可能な生産と生活向上を支援する仕組みです。フェアトレードによる取引では、適正価格の保証・プレミアムの支払い、児童労働・強制労働の禁止、環境に配慮した生産などが行われます。

国連のSDGs(持続可能な開発目標)の17の目標全ての達成に寄与すると言われ、特に8つ(目標1貧困、目標2飢餓、目標5ジェンダー、目標8労働環境、目標12持続可能な消費と生産、目標13気候変動、目標16平和、目標17パートナーシップ)の達成に大きく寄与すると言われています。
フェアトレードはSDGsのすべてのゴール達成に寄与すると海外の第三者研究で言われています。経済・環境・社会の3つの幅広い側面から国際フェアトレード基準(※)は作られており、昨今の国内におけるSDGsの認知の高まりや、環境や人権などを意識しサステナブルな消費活動を選択する消費者が増える中で、フェアトレードの市場も急速に拡大しています。私たちは本キャンペーンを通して開発途上国の生産者や環境、未来の地球を守り続けるために、日常的にフェアトレードが選択される世界が当たり前になることを目指し活動を行います。