武蔵溝ノ口を、ペットボトルリサイクルの入り口へ。「ボトルtoボトル」の取り組みを11月1日から開始!
そこで本取り組みでは、ボトルtoボトルの取り組みを広く周知し、エキナカにおける、エキナカにおけるペットボトルの効率的なリサイクル実現に向け取り組むことで、サステナブルな社会の実現を目指していきます。
■ 取り組み概要
1. 目的:「ボトルtoボトルの取り組み」を広くPRし、リサイクルの啓発を行う
2. 内容:
● JR武蔵溝ノ口駅のリサイクルボックスで回収したペットボトル全量相当をボトルtoボトルにする
● アキュアの自販機・リサイクルボックスの統一デザインラッピング
● 駅構内に取り組み紹介ポスター・チラシの掲出
● 川崎市主催「脱炭素アクションみぞのくち広場」イベントへのブース出展
※11/12(土)JR武蔵溝ノ口駅南北自由通路
3. 期間
2022年11月1日(火)~2023年2月28日(火)
※自販機・リサイクルボックスのラッピングは期間以降も継続し、引き続きリサイクル推進に向けて取り組む
4. 参加企業
株式会社JEPLAN、株式会社 JR 東日本クロスステーション
※回収場所からリサイクルまでの流れに関わる二社が協業して行う取り組みとなります。
■ 取り組みの背景
1. ペットボトルリサイクル率と欧米との比較
2020年度の日本国内におけるペットボトルのリサイクル率は88.5%(※1)となっており、欧米と比較(※2)しても世界最高水準の数値となっています。
※1 PETボトルリサイクル推進協議会
※2 米国:18.0%(2020年度)、欧州:39.6%(2019年度)、元データの出所(米国=NAPCOR、欧州=Wood Mackenzie社)
2. 「ボトルtoボトル」リサイクル比率
しかし、その中でペットボトルからペットボトルを作る「ボトルtoボトル」の比率は15.7%(※3)となっており、決して高いとは言えません。JEPLAN独自のPETケミカルリサイクル技術を用いれば「ボトルtoボトル」の水平リサイクルが何度でも可能となります。またJEPLANが再生PET樹脂を製造する際に排出するCO2の量は、石油由来の樹脂製造と比べ47%(※4)を削減することができます。
※3 PETボトルリサイクル推進協議会
※4 環境省がデロイトトーマツコンサルティングにLCA調査を委託(2019年)
3. エキナカのリサイクルボックスの現状
一方で、エキナカの自販機横に設置しているリサイクルボックスは、自治体や店頭回収のものと比べ、紙カップやビニール袋などの一般ゴミの混入が多く、一般的には「ボトルtoボトル」の循環スキームに乗せにくい状況と言えます。そこで、SDGsの観点からも、消費者と多く接点を持つ「駅」を舞台に、「ボトルtoボトル」リサイクル推進の取り組みを実施することとなりました。
■ 参加企業の役割と狙い
1.株式会社JEPLAN
リサイクルボックスで回収されたペットボトルを、JEPLANグループのペットリファインテクノロジーのケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」を用いてペットボトル向けの樹脂に再生いたします。
グループ独自のケミカルリサイクル技術を用いることにより、使用済みペットボトルを分子レベルに分解し、その後は不純物を除去・重合するプロセスを経て、石油由来のPET樹脂と同等品質の原料に再生することができるため、一般ゴミの混入により「ボトルtoボトル」が一般的に困難とされるペットボトルであっても、水平リサイクルすることが可能です。身近に存在する「駅」から、限りある資源を循環させていきたいと思います。
2. 株式会社 JR 東日本クロスステーション ウォータービジネスカンパニー
JR武蔵溝ノ口駅の自販機とリサイクルボックスに「ボトルtoボトル」の取り組みを周知するラッピングを実施し、資源の分別啓発を行います。エキナカのリサイクルボックスは、お客さまからごみ箱と間違えられて、資源以外の一般ごみ混入やたばこの吸い殻等の危険物を捨てられることが多く、分別が進まないことは回収現場の課題となっていました。今回の取り組みを通じて、「リサイクルボックス」の認知度向上と一般ごみの混入量減少により、リサイクル推進につなげることができればと考えています。