長寿県沖縄はもう過去?沖縄クライシスとは?
こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。
日本一の長寿県
といったらみなさんはどこの県を思い浮かべますか?私は断然沖縄です!自然豊かだし、郷土料理はとても有名ですし、ゴーヤは苦いからこそ身体にいいイメージもあります。
そんな沖縄は「次回調査で男性は最下位かも」と言われているのをご存知ですか??長寿県の印象が強い沖縄ですが、男女ともに1位だったのは1980年代までです。厚生労働省が5年ごとに都道府県別の平均寿命を調べていますが、現在の沖縄県は肥満者の割合がとても高く、2020年時点で女性が16位、男性は43位にまで転落しています。長寿社会が音を立てて崩壊し、この崩壊劇は「沖縄クライシス」と呼ばれてます。
それには2つ理由があるとされています。
まず1つはその県民性です。大酒を飲み、野菜をとらず歩くのが嫌い。もずくなど海藻や野菜、豆腐、下ゆでして脂肪を除いた豚肉が中心の食生活は戦後一変し、米軍基地が近い影響もあって、塩分やカロリーが高いポーク缶詰やハンバーガーが普及しています。
ファストフード店の開業は1963年で、本土より早いです。そんな食生活の変化と、県民性が相まってか、メタボリックシンドロームに該当する人の割合は2割超と全国で最多の記録をたたき出しています。健康診断で問題なしと言われる人の比率は3割に満たず、12年連続でワースト1位です。(2022年のデータ)
そして2つ目の理由として、健康診断で異常があっても通院を尻込みする事例がとても多い県が沖縄だということです。その理由は明確で、”受診の費用”だとされています。
平均年収が全国最低で、母子世帯の割合がトップなのが沖縄県です。なので、生活のために仕事を休めず通院を後回しにする人が多いそうです。
そんな健康危機の沖縄に大きな光が灯し始めました!
東大発スタートアップのissinが、バスマット感覚で使う体重計を開発しました。Wi-Fiでスマホアプリに体重データを記録し、食事や運動に対してアドバイスもするそうです。2023年に読谷村と那覇市で実施した3カ月の実証実験では、平均で3.3キロの体重減少を達成したそうです。
「体重」は自己認識の第一歩ですし、体は食生活、生活習慣の積み重ねだと誰もが理解しています。2024年度は県内13市町村が導入する予定だそうです。ここから沖縄県の逆襲がはじまるのか?また追ってデータを調べたいと思いました。
最後になりますが、日本一長寿の県は今は長野県です。こちらの理由もとてもユニークな歴史背景があるのでまた記事をUPできらたら…と思います。