マイアクションNo. 453

身近な日用品が与える環境問題【歯ブラシ編】

歯を磨くのに必要な歯ブラシ。みなさんはどんな歯ブラシを使っているでしょうか。

現在はさまざまなサイズや形、歯の隙間に使える歯間ブラシや舌ブラシなども販売されていますね。

歯ブラシ1本の使用期間はもって3ヶ月程度。

それ以上使用すると、毛先がバサついて綺麗に磨けなかったり、衛生的にもよろしくありません。

つまり「ほとんどの人が毎回新しい歯ブラシを買い足している」と思います。

その当たり前に存在する歯ブラシが、実は環境問題に大きな影響を与えていると知っていましたか?

市販の歯ブラシの素材はほぼプラスチック

 

オーラルケア用品に売られているものすごい数の歯ブラシ。

メーカー・種類・サイズ・部分用など、細かく並んだ商品を見渡してもすべてプラスチックでできています。

昔むかしの歴史を遡ると、歯ブラシの素材は木や竹を削ったりしたものでした。

時は流れ、石油産業が発達すると一気に大量生産大量消費の商品に変わっていき自然を使った歯ブラシは姿を消しました。

買っては捨て、買っては捨てとプラスチックゴミを消費し続けている状態にあります。

つまり、世界中の人が歯磨きをすればするほど、大量のプラスチックゴミがでていることが分かるでしょう。

プラスチック歯ブラシが地球に与える害

歯ブラシはリサイクルができません。

使い古しの歯ブラシは、日本では燃えるゴミとして処分されています。

しかし、次のような環境問題に大きな影響を及ぼしているのです!

使い続ければ地球温暖化を加速

歯ブラシはプラスチックでできています。

つまり、大量のプラスチックを燃やすと二酸化炭素を排出し、地球温暖化を加速させてしまう原因に繋がります。

リサイクルできない歯ブラシは、使えば使うほど永続的に二酸化炭素を排出し続ける悪循環を生み出しているのです。

マイクロプラスチックによる海洋汚染

プラスチック容器包装の廃棄量が世界で第2位の日本。

毎日多くのプラスチックゴミを消費しており、ゴミ回収から漏れたプラごみや投棄されたプラごみが、長い年月放置されマイクロプラスチックとして残り続けます。

そして、海や川に流れ着いたプラごみは海洋生物の体内や、海全体を汚染し続けているのです。

歯ブラシの消費量はどれくらい?

歯磨きは、生後6〜9ヶ月頃に最初の一本の歯が生えた時からスタートします。

そこから考えると生涯で、一人あたり約300本も消費するのです!!

そして、世界中の人が使用すると、たった1年間で約50億本にも及ぶ歯ブラシが消費され処分されています。

歯ブラシ一本は小さなサイズですが、まとめたらものすごい量になることが分かりますね。

環境に優しい竹歯ブラシ

歯ブラシが環境問題に繋がってしまうからと言って、歯磨きをしないわけにはいきません。

そこで、注目して欲しいのが環境に優しい竹歯ブラシの存在です!

本体もブラシ部分も自然由来の歯ブラシで、使い古したらコンポストに入れることもできたり、燃えるゴミに出しても二酸化炭素を出しません。

私もお気に入りの日用品で、パッケージも紙でできているものを購入しています。

使い心地も良いので、夫婦で色違いで使っていますよ!

一人ひとりが、使う商品を考えて選択する

今回は、身近な日用品で歯ブラシをピックアップしました!

持続可能な生活を求められている現在、プラスチック歯ブラシは真逆の商品であることがお分かりいただけるでしょう。

歯ブラシ一つとっても、世界中の人が使えば大きなゴミになります。

一人ひとりが身近な商品を見直し、消費を減らすことで環境負荷を軽減することができるようになるでしょう!

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