賃金格差、それって差別ではないの?
スーパーに行くと、よく外国の言葉が聞こえてきます。振り向くと、数人で楽しそうに品物を見ています。
朝、通勤途中に、自転車に乗った青年たちにも出会います。手前にあった工場に向かっているのでしょう。
外国の人が増えてきました。私の住んでいるのは、人口5万人ほどの田舎町ですが、市内に660人ほどの外国人が住んでいるそうです。県内では、人口24位に対し外国人の人数は13位、田舎町なのにかなり多いですね。よく出会うのも分かります。田舎町も国際化していると思うと嬉しいですね。
でも、彼らは日本で働くことに満足しているのでしょうか。よく賃金格差の話を耳にします。2020年の厚生労働省の資料によると、日本人30万7700円に対して外国人21万8100円だそうです。
この格差の要因は何でしょう?
外国人労働者は日本語がうまく使えない、専門技能を持っていない、日本の労働環境に順応できないなど様々な要因で賃金が低くなりがちで、単純労働や低賃金の仕事についている人が多いようです。
しかし、外国人と日本人の賃金格差について差別問題はないのでしょうか。自国の賃金よりはるかに日本のお賃金の方が高いということも、はるばる来日し、日本の企業等に従事しているのも確かなのですが。
外国人労働者の中には、最低賃金未満で働かされていること、同じ資格を持っているにもかかわらず日本人労働者より4万円も安い賃金で働かされている、残業代が支払われていない、あるいは、ひどいパワハラやセクハラを受けているなどの話もあるようです。
・賃金格差をなくすために、最低賃金や同一労働同一賃金のガイドラインを守る。
・外国人労働者の受け入れや支援体制を整備し、語学や技能研修を充実させる。
・外国人の文化や価値観の違いを理解し、その上で彼らの声を聴き、働きやすい労働環境を整える。
・厚生労働省の相談窓口(相談ダイヤル)の利用ができることを周知する。
など国と企業が誠実に対応し、夢をもって日本にやってきた外国人労働者が、安心して楽しく働ける日本でありたいですね。