アメリカ全土での記録的暑さその原因はどの地域にあるの?
こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。
私ごとですが、今年の7月に2週間ほどアメリカに旅行をしに行って参りました。ビジネスも含まれる旅路はラスベガス6泊ソルトレイク6泊というスケジュールの中でロスにもより人間国宝級の大谷選手をドジャーススタジアムで観戦するというミッションも含みながら、12日間の旅を遂行して参りました。
2024年の今年は米全土で記録的な猛暑が続いていることは存じ上げていました。しかし知っていることと、実際に体験することは全く違うことを改めて今回の旅で学びました。アメリカ全土では熱中症とみられる死者が続出しているます。猛暑は7月そして8月と今後も続く見通しで、死者がさらに増える可能性もあることから懸念されています。
この夏の気温は北東部のメーン州から西部のカリフォルニア州まで、全米の約100都市で観測史上最高を記録を突破しました。熱波や熱中症の疑いで死亡した人は日々増えており、実際の数は発表されている数よりも多いとも言われています。
熱中症が理由で亡くなる人は住居がなく、適切な冷房を使用できなかったり、65歳以上の高齢だったりしています。
テキサス州南東部ではハリケーン「ベリル」の発生影響で、100万人以上が4日目以上続いた停電に見舞われたことにより、発電機を不適切に使用して涼もうとしたために死亡したり、具合が悪くなったりした人もいたと報道されています。
私が訪れたのは7/18〜7/24までの6日間でしたが、1日も涼しくなることはなく気温は42〜47℃まで日中は上がっていました。今回で訪れるのは7度目のLas Vegasでしたが、異常な事態で被災地を訪れているような感覚を持ち、日中はホテルから一切出ませんでした。ほんの数分外を歩くだけで熱波の影響で目の中のコンタクトレンズが燃えるかと思いました。
SDGsの中のアジェンダーにも、気候変動への取り組みや対策は重要視され続けています。砂漠の中に突如現れるカジノシティーLas Vegasは、たくさんのイルミネーションを身に纏い24時間365日眠らない地域だと認識されている方も多いはずです。
しかし8年前の12月12日、ネバダ州Las Vegas市政府の消費電力を100%再生可能エネルギーで調達することを達成したと発表しています。大規模太陽光発電所「ボールダー・ソーラー1」の運転が開始され、その結果Las Vegas市政府が所有している公共施設.道路.信号.消防署やコミュニティセンターなどでの消費電力が100%再生可能エネルギーとなりました。これによってLas Vegas市政府は、電力100%を再生可能エネルギーで調達する全米最大の都市となったのです。
どのようにそれを達成したのかというと、数年間かけて市所有の施設36ヶ所に太陽光パネルを設置し、合計で4,000万米ドル(約47億円)を投資してきたといいます。一般論としておさえておきたいところは、Las Vegas市は過去数十年の間に、カジノを核とする統合リゾートエリアとして大規模開発が進んでいました。開発と比例し、人口も大きく増加してきました。それにもかかわらず、達成することができた要因は、Las Vegas地域の電力事業者「NV Energy」とパートナーシップを結び、再生可能エネルギー推進に舵をきることを決断したところだと言われています。同市の現在の温室効果ガス排出量は、1950年時の水準まで減少しています。
Las Vegasが記録的な猛暑、熱波に覆われているのはLas Vegasの電力が原因ではないと伝えたく今回の記事UPの動機に繋がっています。国が覚悟を決め、テクノロジーに投資をする。それをしなければ50℃を超える夏は全世界に広がるかもしれません…