毎日使う醤油から始める健やかな暮らし

おいしい料理に欠かせない醤油は、私たちの食卓に最も身近な調味料の一つです。しかし、スーパーの棚に並ぶボトルの裏側をじっくり眺めたことはあるでしょうか。そこには、聞き慣れない名前の成分が並んでいるかもしれません。家族の健康を預かる立場として、毎日使うものだからこそ、納得できるものを選びたい。そんな願いを持つあなたへ、今回は無添加醤油の選び方と、今日から役立つ知識を整理してお伝えします。
無添加醤油とは
無添加醤油とは、保存料や着色料、甘味料といった化学的な添加物を使用せず、自然の力で造られた醤油を指します。主な原料は、大豆と小麦、そして塩の三つだけ。これらを麹菌の力でじっくりと発酵させて作ります。余計なものを足さないため、大豆本来のふくよかな香りと、長期熟成による深いコクを味わえるのが特徴です。
醤油に含まれる添加物と体への影響
効率よく大量生産される安価な醤油には、本来の工程を省くために様々な成分が加えられています。これらがどのように体に影響する可能性があるのか、代表的なものを見ていきましょう。
まずは、脱脂加工大豆とアミノ酸液です。大豆から油を絞った残りと化学的な旨味成分を使うことで、熟成期間を大幅に短縮し、短期間で旨味を出すことができます。しかし、これらによる人工的な強い味に慣れてしまうと、素材そのものの繊細な風味を感じにくくなるかもしれません。味覚を育む時期のお子さんには、本物の発酵の味を伝えたいですよね。
次に、カラメル色素などの着色料です。短期間で造られた醤油の色の薄さを補うために使われますが、種類によっては製造過程で発生する物質に不安を感じる声も少なくありません。また、甘味料として使われるブドウ糖果糖液糖は、急激な血糖値の上昇を招きやすく、生活習慣が気になる方には避けたい成分です。
さらに、保存料の安息香酸ナトリウムはカビを防ぐ一方で、他の物質との組み合わせによる健康への影響が議論されることがあります。毎日、そして一生使い続けるものだからこそ、こうした成分の蓄積が体に与える負担を少しでも減らすという選択肢は、自分や家族を労わることにも繋がります。
商品の成分表を読み解くコツ
納得できる醤油を選ぶための唯一の手がかりは、ボトルの裏にある原材料名です。
原材料名は、含まれている量が多い順に記載されています。まずは、大豆、小麦、食塩以外の名称がないか確認してください。もしアルコールと書かれていても、これは発酵を安定させるためのもので、比較的安全性が高いとされています。
注目すべきは、丸大豆という表記です。脱脂加工大豆ではなく、油分を含んだままの大豆を使っている醤油は、ゆっくりと熟成されるため、まろやかな味わいに仕上がります。
おすすめの無添加醤油8選
ここでは、スーパーや身近なショップで手に入りやすいものを中心に、用途に合わせてご紹介します。まずは、日常使いしやすい手軽な4本です。
- キッコーマンの特選有機しょうゆ
全国どこでも手に入りやすく、迷ったときの最初の一歩に最適です。有機JAS認証を受けた大豆と小麦を使用しており、味にクセがなく、どんな料理にも馴染む万能な一本といえます。
公式サイトで詳しく見る - トップバリュのオーガニック特選丸大豆しょうゆ
驚くほど手頃な価格で無添加を叶えてくれます。圧倒的なコストパフォーマンスを誇り、日常使いの定番として取り入れやすい選択肢です。
公式サイトで詳しく見る - イチビキの無添加国産しょうゆ
大豆も小麦も国産にこだわりたい方の強い味方です。遺伝子組み換え大豆も使用していません。比較的お手頃な価格帯でありながら、しっかりとしたコクを感じられます。
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次に、少し贅沢をして料理を格上げしたいときの4本です。
- フンドーキンの吉野杉樽天然醸造醤油
杉樽由来の芳醇な香りと、長期熟成による深みが楽しめます。吉野杉の樽でじっくり時間をかけて醸されており、煮物や汁物に使えば、まるでお店のような高級感のある仕上がりになります。
公式サイトで詳しく見る - 大徳醤油の丸大豆醤油
国産原料と天然醸造にこだわった、誠実でピュアな味わいです。四季の温度変化に任せてゆっくり発酵させているため、角のないまろやかな塩味で、冷奴やお浸しなど素材を活かす料理に最適です。
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- 正金の天然醸造こいくち醤油
小豆島の木桶仕込みが生む、豊かなコクとキレが共存しています。しっかりとした旨味がありながら後味がスッキリしているため、お刺身や焼き魚など、脂の乗った魚介類のおいしさを一層引き立ててくれます。
公式サイトで詳しく見る - 井上醤油店の古式じょうゆ
大豆を贅沢に使用した、圧倒的な旨味と濃厚さが特徴です。江戸時代から続く伝統製法により、少量でも驚くほど豊かな香りとコクが広がります。タレ作りや、ここぞという時の決め手の一本におすすめです。
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ライフスタイルに合わせた選び方
どのブランドが良いかは、普段の料理のスタイルに合わせて決めるのが一番です。
煮物などで一度にたくさん使う場合は、手頃な価格の丸大豆醤油。お浸しや刺身など、直接味を感じる場面では、少し奮発して天然醸造の醤油。このように使い分けることで、無理なく無添加生活を続けることができます。
一度にすべてを切り替える必要はありません。まずは今あるボトルを使い切るタイミングで、隣にある少しだけ良い一本を手に取ってみる。そんな小さな変化が、未来の健やかな体を作っていくはずです。
おわりに
まずは、今キッチンにある醤油の裏側を、一度だけ確認してみてください。もし難しい名前が並んでいたら、次は大豆、小麦、塩だけのシンプルな一本を手に取ってみるという選択肢もあります。
今日からできるアクションとして、比較的身近なキッコーマンやトップバリュの無添加タイプを一度試してみるのはいかがでしょうか。お豆腐に数滴垂らしたとき、その香りの違いにきっと驚くはずです。










