SXで日本のてっぺんから変わるのか?transformationが見せる未来の形
こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。
2015年に採択され、2023年までのグローバル目標であるSDGs。この目標には「貧困の解消」や「環境保全」「格差の是正」など皆さんもご存知の通り17個の項目があります。また、これらを実践する上での行動指針となる169のターゲットも設定されていています。ここでポイントになってくるのがSDGsの裏テーマである“誰も取り残さない“という本質的な部分です。つまり、これらの目標やターゲットは今まで各国に課されたものでしたし、ボランティアや社会貢献に興味がある人のみが参加するものから、各国だけにとどまらず、企業や団体などのあらゆる組織、そして個人のすべてに課されている点です。
本質がそう変わったことから日本国内でも企業・中央省庁・地方自治体から公共団体・大学などまでが(大人も子供も…)このSDGsのための計画を立ててその内容を公表し、行動ベースでその実践を問われたり、実績となる数字をアピールするようになりました。
コロナという時代、そしてコロナ明けという新時代。新しい常識やルールやモラルや線ができたこの新時代の幕開けに、SDGsという新しい常識や思考や行動が付け加えられた感覚も私は持っています。
今回はSDGsの背景の中に新しくできた“SX”〜sustainable transformation”について綴っていきたいと思います。SXはシンプルにいえば「これからの新時代の変化を受け取り、変化をすることによって生き残っていくための、企業体質改善の取り組み」のことだと考えています。「DX」や「ステークホルダー資本主義」など新時代ならではのやり方や考え方や在り方を採り入れることも欠かせなですし、社員に対して報酬を与えるだけでなく、リカレントやリスキニングなどの教養を入れたり、心や身体の安らぎや癒しを管理していくことも重要になります。仕事が人生の中心ではなく、人生の中の一部が仕事であることを企業が認識、有給のあり方(行使できているかを配慮すること)や育休の認識(女性だけのものではない)を変え、それを浸透させていく必要もあります。
SDGsの達成に対して、元は自然環境の保全や貧しい国に対しての支援など、比較的狭い範囲で使われていた言葉だったように思います。しかし採択から7年半が経ち今では、企業活動の課題や改善点などの話題も当たり前に見うけられるようになったと思います。たとえば、「利益を上げるだけではいけない。社会的責任もしっかりと果たすことで、長く事業を存続させる可能性を持つことができる」といった場合の意味で、「サスティナビリティ」が使われていることが増えました。
今月の日経新聞でも大きく報じられていますが、現内閣は19人中女性閣僚が2人にとどまります。(安倍内閣は5人)新時代の幕開けの中、あまりにも低い人数と、過去を上回ることができないことに対しやはり日本は時代と呼吸できていない国だと思いました。そんな岸田文雄首相は9月13日に実施する内閣改造で女性閣僚の積極登用を探ると言われています。いうだけでなく実行して本物。上積みできなければ女性活躍への将来的な改革に対しての本気度を問われそうです。なぜなら、岸田政権は今年の6月には【女性活躍・男女共同参画の重点方針2023】を決めたばかりだからです。東証プライム上場企業の女性役員の比率を30年までに30%以上とすると目標を掲げ、民間に対して女性登用を呼びかけていました。いつは易し行うは如し。これからのSXを日本のてっぺんからの改革をみせてもらいたいと期待を込めて記事を書きました。transformationとは変革、改革という意味です。大きく変わることを楽しみにしています。