地球にやさしくなれるパソコン?『HP』の海洋プラゴミ問題解決戦略とは
こんにちは!
SDGsブロガーのムコパパです。
皆さんはどのメーカーのパソコンを使っていますか?
パソコンメーカーである「HP」は、製品を通して海洋プラスチックゴミ問題にアプローチしている企業です。
HPのホームページには、
「HPを選ぶことで、あなたは少しだけ地球にやさしくなれる」
というコピーが詠われています。
一体どういうことなのでしょうか?
今回はHPが製品を通して取り組む問題解決と、「オーシャンバウンドプラスチック」について解説します。
海洋プラスチックゴミのもたらす問題
海洋プラスチックとは、海に流出したプラスチックゴミのことです。
プラスチックは自然に放置させると分解不可能な「マイクロプラスチック」になり、海の生き物に害を与えます。
たとえば、海の生き物の体内に蓄積して病気の原因となったり、海の生き物が獲物と間違って食べて命を落とすといった事象があります。
また、その海産物を食べる私たちの健康面にも悪影響が懸念されるのです。
「海洋ゴミ予備軍=オーシャンバウンドプラスチック」
そんな問題をはらむ海洋プラスチックゴミですが、「オーシャンバウンドプラスチック」という種類のゴミがあるのをご存じですか?
「オーシャンバウンドプラスチック」とは、海洋プラスチックゴミ研究の第一人者「ジェナ・ジャンベック」氏が定義付けたプラスチックゴミで、「海岸線から50km内陸に存在するプラスチックゴミ」と定義されています。
具体的には「まだ内陸にあるが適切に回収されず、海に流出する可能性が高い『海洋ゴミ予備軍』」を指します。
プラスチック素材そのものの問題よりも、「ゴミ回収の法整備やインフラ整備不足」の問題が顕出したゴミなのです。
海洋プラゴミを減らせ!HPのゴミ削減戦略
法律やインフラの合間をかいくぐって海へ流れ出る「オーシャンバウンドプラスチック」。
その問題に目を向けたのが、「HP」です。
HPはオーシャンバウンドプラスチックを洗浄する工場を設立し、積極的にパソコンのプラスチック部分に配合しています。
さらに注目すべきは、洗浄する工場をハイチに設立したことです。
なぜハイチなのでしょうか?
実はハイチは、カリブ海近隣国の中でも極めて貧困率の高い『貧困国』です。
洗浄設備のある工場で現地の人を雇い雇用を生み出すことで、貧困問題を救おうという作戦です。
また、ハイチは飲料用の水道設備が整っておらず、ペットボトルに入った水を買う生活をしているため、オーシャンバウンドプラスチックが多く発生しているのが現状です。
そこでゴミを適切に回収し、洗浄工場へ運ぶことによって海洋プラスチックゴミ問題にも一手を打っているのです。
「貧困問題」と「海洋プラゴミ問題」を一挙に解決するHPの取り組みにより、HPはSDGsに貢献する企業として高く評価されています。
そんなHPの製品を購入することにより、私たち消費者も海洋プラゴミ問題を解決するアクションにつながります。
今回ご紹介したHPと、その製品についてもっと知りたいという方は下記の記事をご覧ください。
再生プラスチックを利用するだけでなく、実際の使用感やメリットなどを解説しています。
・matublog https://www.matublog.net/hp-m22f-fhd/
・今日から学ぶ!SDGs https://muko-papa.com/ocean-bound/
https://www.matublog.net/hp-m22f-fhd/
https://muko-papa.com/ocean-bound/