マイアクションNo. 505

イギリスの食品衛生はこうして守られる

イギリス在住のukihaddyです。
イギリスでのSDGsに関連する取り組みについて紹介します。 

 すべての人の健康を守ることも、SDGsの目標のうちのひとつです。衛生の基準は人それぞれで異なることがあります。イギリスのレストランなどではその基準を明確にするために、目立つ場所に食品衛生のレベルを教えてくれるレート表が掲げてあります。 

 このレート表は星の数で表され、そのレストランが十分に衛生や食の安全が保たれているかどうかが一目で分かります。これは食品基準局(Food Standards Agency, FSA)によって管理されています。FSAは、イングランド、ウェールズ、北アイルランドの食品に関連する公衆衛生と消費者の幅広い利益を保護するために活動している独立した政府機関です。 

 FSAは、イギリスの国民が安全で栄養価の高い食品を摂取できるようにするため、さまざまな活動を行っています。食品安全に関する規制や基準を策定し、食品の生産、加工、販売の監視を通じて、食品安全基準の遵守を確保しています。定期的な監査や検査、食品表示の審査なども行われています。 

 また、国民に対して正確な食品情報を提供し、消費者がより健康的な食事選択を行えるように支援しています。食品の栄養表示やアレルギー情報、食品の安全性に関する情報を提供し、消費者の意識と理解を高めるためのキャンペーンや教育プログラムも実施しています。 

 そして、食品のリスク評価を行い、公衆衛生政策の策定に寄与しています。科学的なデータと証拠に基づき、食品の安全性や健康への影響に関するリスク評価を実施し、政策立案に活用しています。 

 ほかにも、食品業者の登録や許可、ライセンスの管理、違反行為の調査や法的措置の取り組み、食品の安全性に関する緊急事態や危機への対応、食品のリコールや警告、食中毒の調査、危険な食品や添加物の識別など、公衆の健康を保護しています。 

 昨今ますます注目される衛生や安全性。正しい情報に基づいた行動を心がけ、心身ともに健康な生活を送ることも、ささやかですが大切なマイアクションだと思っています。 

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