マイレビューNo. 762

最も不名誉な賞。その名も化石賞。

こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。

みなさんはCOPにて選ばれる”化石賞”をご存知でしょうか??最も不名誉な賞と言ってもいい化石賞。今回はその賞と背景などピックアップしていきたいと思います。

そもそも、毎年開かれるCOPとはどんなイベントなのでしょうか?COPとは「Conference of the Parties」の略で、日本語では「締約国会議」と訳され、「気候変動枠組条約締約国会議」などと呼ばれています。COPの始まりには、1992年に採択され1994年に発効した「国連気候変動枠組条約」が深く関わっています。この条約は気候変動問題に関する条約であり、気候変動問題を解決すべく、197か国、または地域が参加しているものです。その中でも1997年日本の京都で開催した「京都議定書」COP3は今だにターニングポイントとして記録に残っていると思います。はじめて国ごとへのco2削減が数値化し、2020年までの枠組みを定めました。

そして2020年以降の枠組みをさだめたCOP15で決められた「パリ協定」は、歴史を大きく動かすこととなった国連気候変動枠組条約の目的を達成するための具体的な枠組みとなりました。世界共通の認識として産業革命以降二次曲線で上がり続けている平均気温を2度以内。努力して1.5℃以内に抑えようとした数値が出されています。パリ協定はSDGsと一緒にされがちですが、気候変動に関する枠組みなのでSDGsとは別のものです。

このようにCOPのことを述べて行くと、世界がどれだけ協力し合って気候変動に対して取り組んでいるかが歴史的にもわかるかと思います。2023年はCOP28ドバイにて開催されました。この会議で焦点となったのは、先述したパリ協定で掲げられた目標に向けて、世界全体の進捗状況を評価する「グローバル・ストックテイク=GRT」が初めて実施されたことかなと思います。

さて本題ですが。

このCOPの開催期間には”化石賞”という部門が存在します。COP5の時からはじまったこの賞は、環境NGOが、気候変動対策に対して足を引っ張った国に与える賞のことであり、気候変動への取り組みが「後退している」ことを「化石」と表現して皮肉にしたもののことであり、受賞すること自体がとても不名誉なことです。開催期間中毎日この化石賞は発表されます。ある意味、開催中に1番の愚か者を決めると言っても過言ではありません。日本は4年連続この化石賞を受賞し続けています。受賞するタイミングが総理のスピーチ後だったりするので国として見直さなければいけないとは思います。なるべくなら世界からお手本になる国になっていきたいものです。

    eS

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