SDGs投稿記事No. 816

30年以内に起こるというタンパク質危機問題。 救世主は次世代の最強資源 ❝藻❞

今、地球温暖化や海洋汚染が進み、「人口に対してタンパク質の需要と供給のバランスが崩れる」とされるタンパク質危機問題。 

これは30年以内に起こるとも言われていて、そうなると今のような家族や友人との豊かで楽しい食事の時間はなくなり、将来的にはたった数秒で飲み終わるサプリメントのみの悲しい食事になってしまうかもしれません。 

 食事の時間は人々の幸福度をあげ、生きがいにもなりうるとても大切なひとときです。 
そんな時間を守るため、また未来を生きる次の世代のためにも、私たちは地球にやさしく、栄養価も高い新しい食を考えていかなければなりません。  

タンパク質危機問題の救世主。地球にやさしい次世代のスーパーフード 
そんな中、この問題の救世主になりうると言われているのが “ナンノクロロプシス” という藻の一種。 
今、【コオロギ】【大豆】そしてこの【藻】は地球にやさしいスーパーフードとして期待されています。 
スーパーフードとは、栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品のこと。低カロリーなうえ栄養価がとても高いため、簡単に栄養バランスの整った食生活が送れると注目を集めています。 

アボカドやアーモンドなどのスーパーフード流行の背景には、無理な大量生産体制が強いられ、 環境破壊につながっているという問題が起こっています。 
そんな中【コオロギ】【大豆】【藻】は培養時の水資源使用量や土地使用量が少なくて済み、地球にやさしいスーパーフードと言われているのです。 
この3種類はどれもタンパク質含有量が多く、加えてナンノクロロプシス(藻)には含まれる有効な栄養素の種類も圧倒的に多く、次世代スーパーフードのエースとされています。 
参照: https://fooddb.mext.go.jp/ 

藻類30万種の中でもなぜナンノクロロプシス?
また、自然界に30万種以上存在するという藻類の中でも、ナンノクロロプシスは葉酸とEPAの含有量が圧倒的です。 
参照: https://www.jfrl.or.jp/service

 ▼葉酸 
免疫細胞が抗体をつくる 時に欠かせない成分。赤ちゃんの新しい細胞が作られる妊娠期や授乳期の母親にとって不可欠な栄養素。 

▼ EPA(必須脂肪酸) 
血管・血液の健康維持に非常に重要な成分。「血液をサラサラにする」「心臓病・ 脳梗塞を防ぐ」効果あり。人体で作られにくく、食事から摂取する必要あり。  

南の温かい海で育つ藻も多いのに対しナンノクロロプシスは北の寒い海で育つため、油分を豊富に含んでいるという特徴があります。  

手軽にたくさんの栄養素を補給できるナンノクロロプシス 
ナンノクロロプシスの日本最大規模の培養施設が宮城県石巻市にあります。 
その名はイービス藻類産業研究所。 公式HP:https://www.ebisalgae.com/

2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市から、耕作不適地の活用と石巻の新たな産業の創出のため立ち上げられました。 
職員の多くが石巻市出身で、復興にも大きく貢献しています。  

「藻を食べる」ということにまだまだ抵抗がある人もいるかもしれませんが、藻の製品は粉末状のものが多いので、手軽にいつもの料理に粉末を加えるだけで栄養食に早変わり。 
藻は、忙しい現代人にぴったりの食材です。 
ヒトにも地球にもやさしい次世代のスーパーフード。ぜひ取り入れていきたいと思います。 

編集部

TSUNAGOOD編集部です。サイト編集・運営を担当しています。

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