悩まずに相談しよう!(不登校支援を考える)
小中学校の不登校の子どもたちが全国で29万人9千人(2022年文科省調査)いるそうです。すごい人数です。コロナ禍で過去最多になっているようですが。
私の住んでいる朝倉市、5万人ほどの農村地帯ですが、例にもれません。
「今日は行きなさい」「いやだ」「なぜ行かないの」「わからないけど行きたくない」毎朝の親と子の格闘、「もうどうしていいか分かりません」疲弊した母親の声が聞こえてきそうです。
その子たちは日々何をしているのでしょうか。ゲーム、YouTube、ライン、、、スマホやタブレットが子どもたちの相手をしてくれ、昼夜逆転している子も多いようです 。
本市には、こうした不登校の子どもたちが利用できる居場所があります。特定非営利活動法人フリースペース「よつば」です。退職教職員が立ち上げ、まずは居場所づくり、そして学習支援やさまざまな体験活動支援、相談支援、研修・啓発事業を行っています。
フリースペースよつば ホームページ:https://freespaceyotsuba.studio.site/
研修・啓発活動をしていますから、担任の紹介や保護者からの紹介などで悩まれている保護者が、相談にきたり見学にきたりしています。
初めは、なかなか慣れない子ども達。車から降りなかったり、スマホを外せなかったりなどもありますが、やはり子どもたちは学びたいのです。少しずつですが進んでくるようになり、机に向かうようにもなります。もっとも、来たらさあ勉強!ではなく、先生方も一緒にウオーミングアップタイム。トランプやウノなどで心と体をほぐしてから学習に取り組みます。もちろん子どもたちがやりたい教科から。
さまざまな体験活動も行っています。ウクレレ、生け花、陶芸、イラスト・絵画、パソコン、ロッククライミング、テニス、卓球、菜園作り、そして職業体験。子どもたちは体験活動そのものを楽しみながらも、自分自身と向き合うようになります。自分には何が向いているのか、自分は何がしたいのか、自分の強みは何なのか、そして自分の進みたい道は何なのか。
そうです、自分の進みたい道を見つけると子どもたちは変わり始めます。学ぶ目的を見つけるのです。
そこに学校があるから行かなければならない、ではなく、これがしたいからこれを学びたいからここへ行きたい、と進路を見つけ、それに向かって頑張るようになります。そして進む道は、さまざまです。
家から出られなかった子どもたちが、遠く離れた学校へも行けるようになっていきます。
今は画一的な学校ではなく、学びの楽しさと自分らしく生きる希望を持たせてくれる学校が必要なのだと思います。
今悩まれている人は、検索してみましょう。悩んでいる人は教えてあげましょう。近くにきっとこんな施設がありますよ。