SDGsとMDGsの違いから見る本質
みなさんこんにちは。
SDGsを経済の観点から捉えた記事を主にUPしています。eSです。
SDGs(sustainable development goals)は2015年に国連で採択された2016〜2030年までのグローバルゴールです。今は学校教育にも入っているその考え方は企業の成功や企業の成長にとっても切っても切り離せない存在にまで変わりました。”どの業界であっても、何を扱っていても、本業はsustainableである”といった考え方も今は当たり前になりました。しかし、4年前はSDGsの認知度は16%ほどで、言葉を知っていても本質を理解していない人もたくさんいました。
では本質とはそもそも何なのか?SDGsの本質は実はその歴史的背景を遡ると自ずと見えてくるものです。今回はSDGsの歴史から、本質に踏み込んで考えていこうとおもいます。
SDGsを知っていても、その先進であるMDGsの存在を知らない方は今でも多いのではないかと思います。MDGsとは(millennium development goals)2000年に採択された2001〜2015年までのグローバル目標でした。MDGsは開発途上国の貧困削減を掲げたもので、●8つの目標⚫︎21のターゲット⚫︎60の指標が設定されていました。
1.極度の貧困と飢餓の撲滅2.普遍的初等教育の達成3.ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上4.乳幼児死亡率の削減5.妊産婦の健康の改善6.HIV/エイズ、マラリアその他の疾病の蔓延防止7.環境の持続可能性の確保8.開発のためのグローバル・パートナーシップの推進
8つの目標に目を通すとMDGsで目指していたものが明確です。【先進国が途上国にやってあげること。】がほとんどです。そしてこの15年間の間で全てを完璧に達成したわけではありませんが、”世界は変わることができる”ということの可能性に気づけたのがMDGsです。なので、まだ開発途中のものはそのままSDGsに引き継ぎ、そしてMDGsの8つの目標の上にさらに9つの目標を加え、今は17ケの目標からなっているのがSDGsになります。
しかしそれはただ単純に足りなかったものを補足しただけではなく、SDGsにはある一つの言葉が付け加えられています。それが【leave no one behind】=【誰1人取り残さない】です。
それまでは途上国が先進国に。興味がある人が参加をし。国や政府が中心となって行うもの。と、どこか”線”のようなものがあったのですが、SDGsには”絶対全員参加”という地球に住む人全員で取り組むものに変わりました。
なので投資の概念がESGで変わり、企業における成功や成長の概念もCSVやPBCという考え方が加えられ、SDGsと共にあることが大前提とされているのが今の経済です。
なのでここからわかるようにSDGsとはボランティアでもないし、豊かなお金持ちが寄付することでもない。企業が経済を回しながら地球をより良くすることに連動することであり、個人は応援消費をしたり1つ1つの選択に責任を持つことが求められるようになりました。
ある意味システムづくりなので、意識していなくても自然とSDGsの方向性に歩いていた…という社会全体、経済全体の流れが必要とされました。SDGsも今年の6.7月で折り返し地点。とても順調に本質に向かって世界全体が動いていると思います。今後もそのようなシステムや活動など紹介、シェアしていけたらと思います。