2030年のSDGsゴールまで地球環境は持続可能!?
SDGsの「13.気候変動に具体的な対策を」は、人類が地球で生きていくうえで根本的な課題といえます。「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」の自然環境と連動することですが、人類が生きられる地球環境がなければ、経済も教育も健康もありません。
気候変動に影響を及ぼしているといわれている地球温暖化
二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどの温室効果ガスが気温の上昇や気候変動を引き起こす主な要因で、二酸化炭素は、18世紀の産業革命以降に増え始めたことから、石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料によって急激に増えたといわれています。
地球温暖化は、人間活動によって起きているということは気候科学者の大多数の意見。海や森も人間によって変えてきました。
地球温暖化によって国内の影響は、
- 高温による熱中症リスク
- 高温による農作物の品質・発育不良
- 水産業漁獲の影響
- 集中豪雨や強大化する台風による災害
などがあり、
世界では、
- 北極海の海氷減少
- 海面水位の上昇
- 森林火災、ハリケーン、熱波の発生増加
などがあげられます。
異常な自然現象がひんぱんに起きているのは確かです。
「洪水」「干ばつ」「高温」など「これまで経験したことがない」レベルで起こり、ニュースでは、「前代未聞」「観測史上初」「異次元」などの言葉が使われていますが、その言葉に馴れてしまうぐらい、多発しています。
問題になっていても進まないCO2削減
このような現状でも二酸化炭素の削減には世界の足並みは揃わず、進んでいるとはいえません。2020年3月、日本は2015年のパリ協定で示した、温室効果ガス国別削減目標(Nationally Determined Contribution: NDC)「2030年度に2013年度比26%減」を据え置くことを決定し、批判を浴びています。
対応の遅れをこれからどのようにしていくのか。二酸化炭素を排出しないエネルギー資源の転換、エネルギーの使用を最小限にしていくことにエネルギーを注ぐことが必要かもしれません。
注目のCO2削減の方法
新たなCO2削減手段として注目されているのが「海藻」。沿岸域の大型海藻やアマモは大気中のCO2吸収源として機能し、「ブルーカーボン」として、陸上よりも多くの大気中CO2を吸収するということ。食糧生産とも両立できるとあって、海洋国家の日本としてはかなり有望選手といえるのではないでしょうか。
また、CO2を“資源”ととらえて、素材や燃料に再利用することで大気中へのCO2排出を抑制する「カーボンリサイクル」の研究も進められています。
どの方法でもこのままの対応状況であれば、間に合わなくなりそうです。
参考資料
2020年7月6日時点(リンク先は削除されている可能性があります)
環境省 「おしえて!地球温暖化」
https://www.env.go.jp/earth/earth/ondanka/oshiete201903.pdf
国立研究開発法人水産研究・教育機構 瀬戸内海区水産研究所
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/climate/forum/attach/pdf/
経済産業省 資源エネルギー庁 未来ではCO2が役に立つ?
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/carbon_recycling.html
地球環境研究センターニュース2018年6月号 本当に二酸化炭素濃度の増加が地球温暖化の原因なのか
https://www.cger.nies.go.jp/cgernews/201806/330006.html