SDGs特選コラムNo. 42

言葉の定義

私は、企業のマネジメントの仕組み構築に関するコンサルティングの仕事をしています。

  • 「ポン酢」って何?

数年前、ポン酢に関するあるツイートが大反響を呼びました。妻に「ポン酢を買ってきてね。間違えないでね」と言われ、「ぽん酢」を買って帰ったところ「『味ぽん』でよかったのに」と怒られたというものでした。

 

  • 言葉の定義

 どの現場においても「言葉の定義」はよく議論になります。定義がしっかりと決まっていそうな技術用語であっても、よく使う人の間でさえ、意外に定義がズレていたりするものです。物事を関係者間のコミュニケーションによって共通認識化する上で、「言葉の定義」は避けては通れません。

 >例えば、妻から「おいしいチョコレートケーキを買ってきてほしい」と言われて、チョコレートケーキといえば普通スポンジを使ったものだろうと思い、おいしいと評判のチョコレートムースのタルトを対象から外してしまったとしたら、妻の機嫌が悪くなるかもしれません。「ポン酢を買ってきて」と言われ、「ポン酢醤油」ではなくあの少し黄色いポン酢を買ったら、もう口を聞いてくれないでしょう。 

あくまで目的を達成するのに十分な言葉の定義=認識の一致が図れているかをよく考える必要があります。

 

  • 言葉は変化する道具

 そもそも言葉はコミュニケーションや、その先の目的を達成するための道具にすぎません。言葉は生き物と言われる通り、時代とともに生まれては消え、時代に応じて形を変えて来ました。もともと悪い意味で使われていた「ヤバい」は時代を経て良い意味でも使用するようになりましたね。

これまで「環境を守る」とか「エコ」という言葉は良く使われてきました。それが「サスティナブル」という言葉に置き換わり、そしてSDGsへと変わっていきます。いずれはSDGsも違う言葉・概念に変化していくことでしょう。

  これまで「エコ」という言葉に馴染んでいたため、実はまだ多くの方は「SDGs」=「エコ・環境保全」と認識されている方が多いと思います。「CO2削減」、「海洋ゴミ削減」というキーワードと同一視されるケースも多いです。しかしながら、これらの言葉は「SDGs」という言葉に昇華されてきました。「エコ」等ももちろん大事で、地球環境が悪化しては人間社会は成立できません。ですが、「エコ」以外にも地球や人間社会の反映を阻害する事象がたくさんあり、エコ以外にも取り組みが必要だとして「SDGs」が定義されました。「SDGs」=「エコ」という定義で止まっていては、大事な事柄を見落としてしまうでしょう。

 

コミュニケーションに必要な「言葉の定義」。一般的な定義に縛られず、目的達成のための共通認識化の道具として、上手に付き合っていきたいものです。 

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