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乗り換えアプリで環境にやさしいルートを選択

国土交通省の調査では、日本の二酸化炭素排出量のうち、鉄道や自動車といった運輸部門が約20%を占めているという結果が出ています。この運輸部門での二酸化炭素排出量の削減というと、自動車メーカーなど製造側での技術開発による取り組みがまず頭に浮かびます。

実際のところ、ハイブリッド自動車や電気自動車の開発のほか、環境負荷を抑えた燃料の開発など、この数十年で環境技術は大幅に進歩し、二酸化炭素排出量の削減に大きく貢献しています。

また、配送事業者などでは、ルートを最適化して移動の無駄を省き、結果として二酸化炭素排出量を削減するという取り組みも行われています。

個人としても、車の買い替えの際に、より二酸化炭素排出量の少ない車種を選ぶことで、カーボンニュートラルに向けた取り組みに貢献することもできます。

しかし、車を買い替えるにはある程度まとまったお金がかかりますし、そもそもその機会もそう頻繁にあることではありません。

環境に関するどのような取り組みについても言えることですが、メーカーや企業が大きな資金を投じて大規模に行う対策と、消費者側が日常の中で、小さくても継続的に取り組んでいくべき対策があります。

運輸部門での二酸化炭素排出量の削減の場合、私たちは、日々の移動手段として、より二酸化炭素排出量が少ない選択肢を選ぶことができます。

シンプルな例としては、バスや自動車に乗らず徒歩や自転車で移動するということが挙げられますが、自動車や交通手段の移動であっても、より二酸化炭素排出量の少ないルートを選べば、それも環境保護への貢献となります。

そのような「環境にやさしい移動ルート」を選ぶのに便利な機能が搭載された乗換案内アプリ(Yahoo!乗換案内など)や地図アプリ(Yahoo! MAPなど)があります。

このような機能を使うと、同じ目的地まで電車で移動した場合と車で移動した場合の二酸化炭素排出量を比較したり、複数あるルートを二酸化炭素排出量の少ない順に並べて選んだりすることができます。

毎回必ず二酸化炭素排出量を優先した選択はできなくても、自分の移動が二酸化炭素排出源になっているということを意識し、一人ひとりができる範囲で、より環境にやさしい移動ルートを選ぶようにしていけたらいいのではないかと思います。

これからは、手軽で便利なアプリの機能を上手に活用し、移動ルートを選ぶ際の基準として、「速さ」や「安さ」だけでなく「環境面」にも着目していきたいと思います。

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