江戸時代では、無駄のない生活が送られていたのをご存知ですか？
服や靴（草履）も補修したり、冷蔵庫がなくても野菜は漬け物にしたり、魚は干物にすることで保存。
食品ロスもなく、野菜くずも堆肥作りに利用するなど、究極のサステナブル社会でした。

そして令和になった現在。

便利な電子機器が登場し、ものが増えて豊かな生活が送れるようになった一方で、使い捨て・プラごみ・廃棄物・粗大ゴミ・破棄・食品ロスなど、豊かさの裏側に無駄が多く、資源を使い捨てる時代になっているのが現状です。

「使うもの」と「破棄するもの」がはっきり分かれ、破棄されるものにはあまり対策がなされておらず、焼却や埋め立てにより環境汚染に繋がる循環になっています。

そういった背景から、これまでゴミとされて破棄されるものを活かそうという商品が次々と登場してきました！
「こんなものから商品になるの！？」と興味を引く素材も発見できるでしょう！

「LOVST TOKYO」アップルレザー

りんごジュースの搾りかすと樹脂を合成することで作られている、植物由来のヴィーガンレザーです。
石油由来の原料の使用を抑えているので、CO2排出量を削減し環境に配慮された商品です。
軽量で水に強く、長く使えるデザインでお気に入りの一点を使い続けられるようにリペアサービスも行っています！
LOVST TOKYO：https://lovst-tokyo.com/

「CRAFSTO」サボテンレザー

メキシコ中に自生するサボテンから取られたサボテンレザーは、環境に優しく、化学薬品を使用せずに製造されているので、水質の保護に繋がります。
サボテンレザーの生地は滑らかで柔らかな手触りがあり、上質な仕上がりが特徴で、黒を基調としたデザインで、男女ともに幅広く愛用されています。
持続可能かつエコフレンドリーな素材として注目され、ファッションやデザインの世界で注目されていますよ！
CRAFSTO：https://crafsto.jp/

「COFFEE LEATHER」コーヒー豆レザー

2023年に販売を開始した、コーヒー豆の規格外品になる廃棄豆や抽出後のコーヒーカスをリサイクルした新素材のコーヒー豆レザーが作られました。
消臭や抗菌効果も認められており、今後壁紙や車両シートにも利用が期待されています！！
COFFEE LEATHER：https://coffee-leather.com/

「柏レザー株式会社」ピーナッツレザー

メイドイン千葉の国産ヴィーガンレザーとして商品化された、落花生の薄皮「そのもの」を活用したピーナッツレザーです。
地域に寄り添ったエシカル素材で環境に優しいアップサイクル製品が作られるとは、まさに地産地消で無駄のないサスティナブル社会の目指すところではないでしょうか！
柏レザー株式会社：https://nuizaemon-kashiwa.stores.jp/

「Sobagni」茶葉レザー

歴史ある自動車合皮革メーカーが立ち上げたエシカルブランドです。
「耐久性こそ本当のサスティナブル」と謳うほど、品質にこだわった商品が作られています！
レザー業界だからこそ、製造や工程による地球問題は理解しつつ、地域社会そして地球にも優しいエシカルレザーに取り組み始めているのですね。
Sobagni：https://sobagni.jp/

無駄のない世の中に変わりつつある

「流行が過ぎたら捨てる」→「自分のお気に入りを見つける」
「壊れたりしたら捨てる」→「補修して使い続ける」

意識を変えると、ものの見方は違って見えますね。
そうすると、購入前でも「本当に必要か？」「長く使えるか？」という観点が生まれてきます。

使い捨てのように、ゴミにしてしまうような「もの」の購入の仕方はもう終わりにして、お気に入りの「もの」・繰り返し長く使える「もの」に焦点をあてた「もの」を購入の仕方にしていきましょう！