マイピックアップNo. 995

日本の女性国家リーダーはいつ誕生日するのか?

こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。

タイ国会は8月16日、首相指名選挙でタクシン元首相の次女で最大与党「タイ貢献党」のペートンタン党首を新首相に選出しました。37歳という若さで同国では最年少首相となります。そして、女性としては2人目の首相でもあります。

タイは「中所得国のわな」に陥った典型とされています。「中所得国のわな」というのは、新興国が成長途上で失速することを意味している言葉です。2021年以降の実質成長率は1〜2%台で、東南アジア主要国では最低水準になったタイ。景気回復として、効果的な策を打つためには政治の安定が大前提となるのではないかといわれてきました。

今回この記事をピックアップしている意図としては、タイの経済的な部分にフォーカスをしたわけではなく、女性首相という部分に筆をすすめていきたいと思いクローズアップしました。

日本は明治18(1885)年に伊藤博文氏が初代内閣総理大臣となり、帝国憲法の制定、諸制度の確立に尽力して下さりました。そこから139年間いわずもがな女性の首相は1人も出ておりません。

1946年に初めて女性が国会議員となり、その数は衆議院議員466人中39人で、全体の8.4%を占めました。そして時代はすぎゆき、2023年の段階では衆議院議員465人中48人で、全体の9.68%です。この数字が表していることは、とどのつまり、この77年間で増えた女性衆議院議員はわずか9人にすぎず、女性議員の数の少なさ、割合の低さという点においては、全く進歩がない状況にあるといえます。

そして日本における女性の政治参加率の低さは、国会だけに止まることなく、市区町村議会における女性議員の比率にも顕著に現れていますし、地域、職場、家庭、教育に至るまで、男女差はまだまだ大きく開いています。世界から見ても政治分野のスコアにおいては138位と最下位クラスであり、この評価は、過去に女性首相はひとりもいない状態であることによるものであるともいわれています。では、世界では女性首相は当たり前の考え方なのでしょうか?

2005年にドイツ初の女性首相となったアンゲラ・メルケル首相,韓国初の女性首相であったハン・ミョンスク前首相など…近年女性の国家リーダーの誕生が相次ぎました。

男性優位主義が根強いと言われるメキシコでも今年の6月には同国初の女性大統領クラウディア.シェインバウム前メキシコ市長の誕生が話題にもなりました。とはいえ、世界で女性が国家首脳または政治家を務めることはまだまだ少ないです。

2023年1月時点で、国家首脳の中の10%以下が女性です1960年代以降、女性が首相もしくは大統領を務めたことがある国は193ヵ国中68カ国で、2023年1月時点では女性が現役首相もしくは大統領の座、つまり国家リーダーの立場にいるのは33の国と地域です。

G7ではどうでしょうか?G7の中で国家リーダーに女性が誕生したことのない国は日本とイタリアだけです。イタリアも日本同様にジェンダーギャップ指数が極めて高い国です。欧州で最低レベルの出生率を記録するイタリアですので、その背景は日本に近いものがあるのではないでしょうか?

ジェンダーギャップの溝が埋まれば埋まるほど国に活気がつくと思っていますが…日本という何も変わらない国のリーダーに30代、そして女性の国家リーダーが誕生する日はくるのでしょうか?

    スポンサーリンク
    eS

    私たちの欲しいと 私たちの頑張るは 地球と繋がっている…

    この記事はいかがでしたか?よければ「Good」してください。
    1+
    あなたのコメントが役立ちます!コメント募集中!
    0 件のコメント
    Inline Feedbacks
    View all comments