希少金属が豊富な国なのに最貧国。資源を使う先進国が考える事とは
今回は、スマホ・携帯買い替えによるSDGs(持続可能な開発目標)への影響について考えてみましょう。
1円で購入できてしまうスマホ
昔は「1円携帯」などの手頃な機種がどんどん出ていました。
(ちなみに、現在もやっている)
当然、次々と買い替えする人も続出し、友達の多くも使い捨て携帯のように買い替えていました。
私は”もったいない症”だったので、愛着ある一台をずっと使っていました。
思えばこの頃からサスティナブルな考えがあったのかもしれません。
今のスマホも5年目を迎えて、現役で使用しています!
1円携帯を持っている人は、まるでおもちゃ感覚で携帯を持っているように感じてしまいます。。。。
そして、現在は一人1台はスマホを所有し、小学生前の子供達も当たり前に操作していますね。
携帯電話は個人情報や思い出の写真が残っているので、買い替えた後のスマホが家の中で眠っているという人も多いのではないでしょうか?
すぐに買い換えると起こる問題とは
「最新」という言葉に、ついつい惹かれる気持ちは分かります。
しかし、携帯電話を作るにも資源を加工し、エネルギーも使った物です。
たくさん作れば作るほど、資源は消費されてエネルギーも使われます。
また、多くの人がスマートフォンの構造や、資源についての知識を持っていないことも問題です。
スマートフォンやパソコンには、希少金属のレアメタル(スズ、タングステン、タンタル、金)が使われています。
これらのレアメタルは、採掘において環境への悪影響を及ぼし、供給にも限りがあります。
また、レアメタルが多く発掘されるコンゴ民主共和国では、資源をめぐり紛争や児童労働、などの問題も起こっています。
さらに、武装勢力による強姦や集団レイプの事件も多発しているのも、同じ女性として見逃せない問題です!
豊富な資源があっても、現地に住んでいる人は貧しく苦しい環境にいるのに、スマホをもつ先進国の人々は豊かで不自由ない生活をしています。
この不平等さを無くすために、先進国の私たちも使う責任をしっかり認識しなければなりません!!
その他にも、電子機器の廃棄物も環境汚染の要因となっており、廃棄物処理の課題も浮上しています。
身近なスマホが、こんなにいろいろな問題を抱えているのを知っている人は少ないでしょう。
問題を悪化させないために
SDGsへの貢献を考えるならば、スマホ・携帯の買い替えを無制限に行うのではなく、長期間愛用することやリサイクルに努めることが大切です。
また、携帯電話の製造においては、より持続可能な資源利用やエネルギー効率の改善を図ることが求められます。
これによって、レアメタルの使用量の削減や廃棄物の量の抑制につながり、環境への負荷を減らすことができるでしょう。
実例として、東京2020大会で使われたメダル約5,000個を、全国各地から集めた電子廃棄物からリサイクルされた金属だけで造るという国民参画型のプロジェクトがありました。
私たち一人一人が環境への配慮を持ち、持続可能な消費・生産の実践に努めることが、SDGs達成に向けた重要な一歩となりますね。