ヤングケアラー ~未来を担う子どもたちのために~
11月は児童虐待防止推進月間。
こども家庭庁では毎年この時期に「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施し、児童虐待問題に対する理解を深めるための活動を行っています。
先日、名護市で元ヤングケアラーの瀬良垣りんじろうさんの講演会がありました。
「未来を担う子どもたちのために何かできないか」という思いから、私も参加してきました。
講演で学んだ感想をお伝えします!
ヤングケアラーとは?経験者から学ぶ!
ヤングケアラーとは、病気や障害のある家族の介護や、幼い兄弟の世話などを日常的に行っている子どものことです。
彼らは、家事や家族の世話に多くの時間を費やすため、勉強や遊び、友人との交流など、子どもらしい時間を十分に過ごすことができません。
瀬良垣さんは自身の経験を通して、ヤングケアラーが抱える問題を教えてくれました。
ヤングケアラーだった子どもは、「我慢・耐える・求めない(頼らない)」という傾向が強く、大人になっても人間関係や仕事に影響が出ることがあるそう。
また、ヤングケアラーは、自分がヤングケアラーであると気づいていない場合も多いそうです。
そして、家庭の事情を周りに知られたくないという気持ちから、助けを求めることができずに、一人で抱え込んでしまうことも。
講演会では、ヤングケアラーの子供達の異変に気づき、適切な支援につなげるためのポイントについても説明がありました。
ヤングケアラーは、
- 学校を休みがち
- いつも疲れているように見える
- 集中力がなく、ぼんやりしている
- 服装が汚れている、または同じ服装をしていることが多い
などの様子が見られることがあります。
しかし、これらのサインは他の問題を抱えている子どもにも見られるため、注意深く見守ることが大切です。
ヤングケアラーに声をかける際は、
- 信頼関係を築く
- 無理に聞き出そうとしない
- 「何かあったら相談してね」と伝える
- 困っていることを具体的に聞く
などの配慮が必要です。
ヤングケアラーは、私たちが気づいていないだけで、身近に存在しているかもしれません。
子どもたちのSOSを見逃さないよう、地域社会の大人はこの問題を認識し、ヤングケアラーを特定しサポートする方法を学ぶ必要があります。
関連記事:ヤングケアラーについて認知を広げよう!
誰にも知られたくないけど相談したい!
上記にも述べましたが、ヤングケアラーの子供たちは、自分がそのような立場でいることを知られたくない傾向にあります。
しかし、内心は負担でどうにかしたい気持ちもあるはずです。
そのような時は、下記の相談窓口を活用してほしいです。
相談窓口
少しでも悩みがあったり、直接話しにくい場合は、これらの機関をぜひ教えてあげてください!
子供は宝!周りで助け合おう
瀬良垣りんじろうさんは、最後に「むちどぅ宝、わらびんちゃーや、でーじ宝」という言葉を力いっぱい伝えてくれました。
これは沖縄の方言で、「命は宝、子供たちはすごく宝」という意味です。
未来を担う子供たちを守りサポートできるのは、我々大人たちです!
私自身は子供はいませんが、できることはたくさんあると感じました。
一人でも多くの子どもが、笑顔で過ごせる社会になることを願って、地域でサポートできる環境を作っていきたいと思います!