暮らしNo. 774

思い出の毛皮を未来へ――「ファー活」で新たな生前整理の形を提案

日本社会が超高齢化の進展とともに「終活」の重要性を再認識する中、株式会社ネモファー(東京都墨田区)は、新しい生前整理のサービス「ファー活」を2024年12月より開始する。

「ファー活」は、かつて愛用していた毛皮のコートを単なるリメイクではなく、テディベアにアップサイクルし、新たな価値を与える取り組みだ。

生前整理の課題――「捨てられない思い出」

近年、多くの人が生前整理に取り組む中、特に悩ましいのが思い出の詰まった品々の処理である。2019年に行われた大手保険会社の調査によると、終活における最大の困りごとは「物の整理・片付け」だった。特に高度成長期やバブル期に流行した毛皮のコートは、高価な品であるだけでなく、所有者にとって特別な思い出が宿っているため、処分しづらいという声が多く聞かれる。

毛皮のコートを「テディベア」にアップサイクル

この問題を解決するため、ネモファーは毛皮のコートをテディベアへと生まれ変わらせる「ファー活」サービスを開始。テディベアはフルオーダーメイドで製作され、大きさはスモール(約18cm)とラージ(約24cm)の2種類。個体差はあるが、価格は10万円(税別)で、オーダーから完成まで約2〜3ヶ月を要する。

「ファー活」は単なるリメイクではなく、家族の思い出を形として残し、子や孫に受け継ぐ「毛皮の終活」として位置づけられる。この取り組みの背景には、過去に毛皮を持つ親族からの相談があった。所有者の叔母が、生前整理を進める中で「ただ収納されるのではなく、毎日目にする形にできないか」と考えた結果、テディベアへのリメイクを決断したという。

未来へつなぐ想い

ネモファーの専務取締役である根本賢二氏は、「若かりし頃の思い出が詰まった毛皮のコートを、次の世代へと受け継ぐ象徴として生まれ変わらせることができれば、より多くの想いが未来へとつながる」と語る。このサービスにより、毛皮のコートを単なる衣類の枠を超えた「想いの象徴」として新たな形で受け継ぐことができる。

会社概要

  • 会社名: 株式会社ネモファー
  • 所在地: 東京都墨田区押上3-15-6
  • 事業内容: 毛皮加工、リフォーム、リメイク
  • 公式サイト: https://www.nemofur.com/

毛皮のコートに込められた思い出を、次の世代へとつなぐ「ファー活」。生前整理の新たな選択肢として、家族の絆をより深めるきっかけとなるだろう。

プレスリリースより画像引用

引用元:@Press

https://www.atpress.ne.jp/news/419970

毛皮コート画像

持ち込まれた毛皮のコート

製作風景画像

製作風景(1)

制作風景画像2

製作風景(2)

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編集部

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