環境に配慮しながら楽しもう!環境や自然にやさしい、持続可能なエコキャンプとは
コロナ禍でますますブームになったキャンプ。ソロキャンプやグランピングのブーム、キャンプアニメの流行やSNSによるおしゃれなキャンプスタイルの発信などにより、年々キャンプの人気は高まっています。
その一方で、キャンプ場でのゴミの放置や環境汚染が問題となっています。 自然を楽しむためのキャンプなのに、環境問題を考慮しない行動によって環境汚染をしてしまっては、とても残念です。キャンプを正しく楽しむためには、環境への配慮は必要不可欠です。少しの工夫で自然は守れます。今回は、環境にやさしく持続可能なエコキャンプを行うコツについてご紹介します。
・エコキャンプを行うための6つのコツ |
1.事前にキャンプ場周辺やキャンプ場の情報・ルールを確認しておく
キャンプはアウトドアだからといって、なんでも好き勝手に楽しんでいいというわけではありません。キャンプ場ごとのマナーや決まりごとが必ずあるので、事前に確認しておきましょう。
2.直火で焚火をしない
直火とは、地面に直接火をおこすことです。直火OKなキャンプ場もありますが、直火はさまざまな危険性があるため最近では多くのキャンプ場で禁止されています。
【直火の禁止理由】
・芝生やフィールドへのダメージ削減
・土壌の微生物の保護
・周辺の植物や草木、落ち葉などに燃え移り、大火事になる可能性があるため
残念ながらキャンプ場での火事の発生はなかなかなくならないようです。大自然の中で火事が起こってしまった場合、人命はもちろん自然環境にも多大なダメージを与えてしまうことになります。焚火をするときは、直火を避け焚火台を使うようにし、焚火から芝生や地面を守ってくれる焚火シートの使用もあわせておすすめします。
3.使い捨ての食器やカトラリーは使わない
キャンプなどのアウトドアでは、紙やプラスチックの皿やコップ、割り箸など使い捨てのものを使っている人が多いかもしれません。使い捨てのものはとても便利で衛生的で、炊事場が遠かったり夜暗くなると洗い物が億劫になったりするアウトドアでは頼りたくなる気持ちもとてもよくわかります。でも、使い捨ての食器はゴミを増やす原因になりますよね。最近では様々な素材のおしゃれなアウトドア用食器が販売されていますし、ホームセンターや100均でも手軽に購入できるため、ぜひ長く愛用できる、お気に入りの食器を見つけてみてください。
4.川で食器を洗わない
近年では、汚れた食器を川で洗う人たちが問題となっているようです。
食器の汚れや洗剤を川に流すことは、自然環境を汚すだけでなく川魚が死んでしまうなど川の生態系にまで悪影響を及ぼします。必ず炊事場で洗う、炊事場がない場合は食器の汚れを拭き取って持ち帰ってから洗うようにしましょう。
5.洗剤は環境に配慮したものを使う
キャンプ場の炊事場は浄水設備が万全に整っていない場合もあるので、炊事場で食器洗いをしたとしても周辺の川や土壌に洗剤成分が流出してしまう可能性があります。なので食器洗いの洗剤は天然由来の成分で作られた洗剤や石けんを使用するようにしましょう。石油由来の合成洗剤は水質汚染や生態家に悪影響を及ぼすことがあるので、使用を避けましょう。
また、アウトドアで便利な水で洗い流さない拭き取り型の食器洗剤も販売されているので、おすすめです。
6.ゴミを放置しない。分別して捨てる
キャンプ場にゴミ捨て場が設置されていなかったり、あったとしても滞在場所から遠いなどの理由でゴミを放置していく人が後を絶たないようです。ゴミの放置は、
・悪臭
・カラスによる被害
・野生動物の侵入・誤飲などによる生態系への被害
・プラスチックゴミによる川や海の汚染・生態系への悪影響
につながります。ひとりひとりがマナーを守り、しっかり分別して設置されているゴミ箱に捨てる、ゴミ箱がない場合は持ち帰ることが大原則です。
また、事前に自宅で下準備してゴミの量を減らすこともとてもおすすめです。生ゴミや食材を包むパックや袋などのゴミも減らせるし、下処理したものを冷凍しておけば保冷剤代わりにもなります。食材を小分けにして必要分を持っていけるので、食品ロス削減にもつながりますよね。
・まとめ |
人と自然が共存するには、環境への配慮が必要不可欠です。美しい自然があるからこそ、私たちはキャンプやアウトドアで豊かな時間を過ごすことができますよね。自分たちぐらい配慮がなくても大丈夫とその場だけ楽しむのではなく、ひとりひとりが意識を持った行動をとって持続可能なエコキャンプを楽しみましょう!
【参考】 https://kurahiro.tepco.co.jp/media/odekake/1208/index.html