【再エネ最有力!?】風力発電のメリット・デメリットを解説します
これからの日本においては、風力発電が再生可能エネルギーの最有力となるでしょう。
すなわち未来のエネルギー供給において、風力発電が相応の割合を占めると考えられるのです。
しかしながら、急にそのようなことを言われても混乱してしまいますよね。
そこで今回は、以下のような構成で風力発電について解説いたします。
- 風力発電の特徴
- 風力発電の導入ポテンシャル量
- メリット
- デメリット
本稿をお読みいただければ、どうして風力発電が重要なのかをご理解いただけるはずですよ。
風力発電の特徴
まず簡単な仕組みをお話ししましょう。
風が吹くと風車のブレード(羽根)が周り、その回転の力が発電機に伝わり発電するのです。
また風車と聞くと山間地に並んでいる印象が強いですが、近年では海の上に設置される洋上風力発電も導入されているのですよ。
風力発電の導入ポテンシャル量
実は風力発電は、導入ポテンシャル量が極めて高いのです。
環境省によれば、風力発電の事業性を考慮した導入ポテンシャル量は、陸上と洋上とを合わせて約2兆kWh/年になります。
これだけでも日本の年間総発電量の約2倍に相当するので、とてつもない量のポテンシャルがあることがわかりますよね。
ちなみに太陽光発電の導入ポテンシャル量はその次に高く、約5,000億kWh/年です。
さらに、地熱発電が約800億kWh/年と続きます。
風力発電が再生可能エネルギーの最有力であることは、上記のことからお分かりいただけるのではないでしょうか。
メリット
風力発電のメリットは以下の点が挙げられます。
- 日本における導入ポテンシャル量が高い。
- すでに大量に導入済みの太陽光発電に対して補完関係にある。
- 季節的な変動を予測しやすい。
特に日本では、2012年の固定価格買取制度の施行後、主に太陽光発電が大量に導入されました。
その太陽光発電と補完関係にあるのであれば、風力発電は曇天時や夜間に電力を補ってくれることが期待できるのです。
デメリット
一方で、風力発電にはデメリットも存在します。
- 日中の発電量は変則的である。
- 自然環境への悪影響が懸念される。
- 地域住民にとって騒音が懸念される。
風力発電に限らず、再生可能エネルギーの導入には地域住民の合意が不可欠です。
地域の意向を無視して導入すれば、発電事業者の信用を失うのみならず、地域社会への甚大な悪影響も与えてしまいかねないでしょう。
地域と協調した風力発電の導入が求められますね。
まとめ
以上にわたり、風力発電について解説しました。
風力発電は極めて重要な再生可能エネルギーなのです。
今後の開発動向に期待したいですね。
<備考>
https://www.chuden.co.jp/energy/ene_about/electric/kids_denki/tsukuru/tsu_wind/#:~:text=%E9%A2%A8%E3%81%AE%E5%8A%9B%E3%82%92%E5%88%A9%E7%94%A8,%E5%9B%9E%E8%BB%A2%E3%82%92%E5%81%9C%E6%AD%A2%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
https://www.tepco.co.jp/rp/business/wind_power/mechanism/
https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2017_06/detail1.html
https://www.renewable-energy-potential.env.go.jp/RenewableEnergy/doc/gaiyou3.pdf
https://www.renewable-ei.org/column/column_20141023.php
https://www.renewable-ei.org/activities/column/REupdate/20201127.php