太陽光発電の知られざる死角!
こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。
企業はいま、社会貢献の一環としてだけではなく、事業活動から経営までいかにサステナビリティに向き合うか、社会課題の解決や地球環境へ貢献するかが問われています。ボランティアでもなく経済も回し利益を上げ、その仕組みの中で地球にも環境にも貢献していく。そのために重要なのは、「事業を通じた社会課題解決」のアイデアや、継続的な取り組み。そして社会課題からビジネス創出をめざす「社会イノベーションデザイン」です。
生活と密着している太陽光発電。どうせ生活に使うエネルギーなら地球にとって不利になるものではなく、ベネフィットを生み出した方が良いと誰もが思うと思います。今回はその太陽光発電の死角について記事をUPしていきたいと思います。
まず一つ目の死角は、[風にもろい]ということです。日本経済新聞の調べによると、2015〜22年度に太陽光パネルや架台の飛散や倒壊など危険な事故は90件にものぼります。大幅な普及を狙うがため、建築基準法の適用外としたことが安全性の低下を招いているそうです。事故報告全体の1割弱が安全基準を下回っているとみられています。電力の安定供給に不可欠なだけに適切に管理する新たな仕組みが要りますが、2020年度まで太陽光発電施設件数の9割超を占める50キロワット未満の施設は国への事故報告義務がそもそもないそうです。この数字には驚きました。電気関係報告規則が改正された2021年度以降も10キロワット未満については報告義務から除外されているようで、外部に危険を及ぼす可能性のある事故は今後もさらに膨らむ可能性もあると懸念されています。
次の死角は、森林の許可なく開発を進めるなど、法令違反の太陽光発電施設が固定価格買い取り制度の認定を取り消されないまま稼働し続けているという事例が多いそうです。エコといえば太陽光発電といったイメージが植え付けられているのは私だけではないと思いますが、まさかその太陽光発電が森林法を犯しているとは思いもしませんでした。その数は少なくとも150カ所ほどに上り、太陽光発電の2割が是正されていない値になります。行政の連携不足が大きな理由で、情報が国に共有されないケースもとても多いので、運用の仕組み改善が求められています。
約150ヶ所の中で、無許可開発が46カ所、防災設備不備など許可条件違反が86カ所、その他・不明が17カ所になるようで、森林法を犯している施設があまりにも多いと言えます。最初の行政指導命令から1年以上経過しているのは9割だそうです。
この数字が意味するものはなんなのかを考えると、太陽光発電という素晴らしいエコシステムに対して、利益だけを追従する会社があまりにも多いことに愕然とします。消費者は優良企業であるかどうかをどこで判断するのか分かりません。一生のライフラインを任せるための太陽光発電。
スピードを要する改善を心底願っています!