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韓国は生ゴミリサイクル率が95%

日本では今でも燃えるゴミとして、焼却処分されることが多い生ゴミ。 
文化交流も深い、お隣の韓国は現在では「生ゴミのリサイクル率は95%」なんです!  

1990年代は生ゴミリサイクル率は2%に満たなく、かつては食品ロス大国とも言われていた韓国が、なぜここまで変わることができたのでしょうか? 
韓国で行われている取り組みを見てみましょう!  

生ゴミのコンポスト義務化 

まず、日本との大きな違いは、韓国では生ゴミをリサイクルしコンポスト化することが義務化されている点です。  
生分解性の生ゴミ専用のゴミ袋を購入し、生ゴミはそれに入れ分別して捨てることが各自治体で決められています。集められた生ゴミは適切に処理され、その後動物の飼料や肥料、家庭用暖房の燃料に変わります。またゴミ袋の収益は、生ゴミ処理の費用の6割として使われています。 
 

集合住宅では、生ゴミ専用のゴミ箱に 

都市部に多く建つマンションなどの集合住宅には、生ゴミ専用の機械式コンテナーがあります。 
機械で生ゴミの量を測り、量に応じて処理費用を住民が支払う仕組みです。 
利用する際にはIDカードをタッチする必要があり、誰が捨てたゴミか把握・記録もされます。 
費用がかかるというだけあって、節約のために、生ごみを減らす努力や水分を抜いてから処分されていて、ソウル市内では食品廃棄物が6年間で約47,000トンも削減されたということです。  

日本の生ゴミリサイクルの現状 

ゴミの分別処理が定着している日本ですが、全体のリサイクル率はまだ20%に満たず、その大きな原因は生ゴミ処理にあると言われています。 
燃えるゴミの40%は生ゴミで、生ゴミのおよそ80%は水分です。水分を多く含んだ生ゴミがあることで、焼却効率は悪くなり、その分燃料コストもかかり、温室効果ガスの排出量も当然増えてしまいます。  

生活形態が似ているお隣の国・韓国の生ゴミリサイクルの取り組みは、参考にすべきであり、廃棄物を出さない「サーキュラーエコノミー・循環型経済」が世界各国で潮流になる今、日本も近い将来、生ゴミが分別リサイクルの対象になってくるのではないでしょうか。  

参照:韓国の生ごみリサイクルに関する情報 | 環境省 

    miaki.i

    フランスの小さな町に住んでいます。 関心ごと:衣食住におけるエシカル消費、環境問題、ゼロウェイスト、食にまつわる取り組み、社会問題

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