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使わない化粧品をアートに転化。コスメのエシカルな断捨離術

「SDGs目標12:つくる責任、つかう責任」

‥美容を愛する者として、不要コスメのエシカルな手放し方や断捨離方法がテーマです。

化粧品は日々の彩りやインスピレーションを与えてくれる欠かせない存在です。

ところが、アパレル業界や食品ロスと同様に、美容業界から生まれる環境負荷も過小評価できない問題となっています。

美容情報サイトallureが発表したデータによると、2018年に製造された美容関連のプラスティック容器はアメリカ国内だけでも79億個に達する結果に。

さらに、美容業界では研究開発時のフォーミュラー、店頭のテスターや試供品、廃盤商品や返品商品など膨大な数の廃棄コスメが生まれる構造ができています。美容業界が抱えるジレンマは、世界共通の課題です。

私達消費者へ目をうつすとどうでしょうか。以下のような理由で、ドレッサーや化粧ポーチに使われないまま眠ったコスメはありませんか?

「肌に合わず使えない」

「発色や質感が期待と違った」

「他の新作商品を試したくなった」

「後で使おうと思ったら使用期限が切れていた」

期待感いっぱいで購入した化粧品の使うタイミングを逃したという方は、少なくないはずです。

「まだ使えそうなのにもったいない‥」と捨てるのを躊躇される方も多いでしょう。

そうした捨てられる運命にあった廃棄コスメを、資源に変える画期的なサービスや商品が続々と登場しています。

SminkArt は使わない粉状コスメを絵の具に変えるキットです。肌色が合わなくなったファンデーションや、多色パレットで使わないアイシャドウなどを独自開発のマジックウォーターを混ぜると創作用の色材としてハンドメイド作品やジェルネイルを楽しめます。

 

COSME no IPPOでは使わなくなった粉状コスメを回収して、一期一絵な色との出会いが楽しめるエシカルなクレヨンに転化するプロジェクトを実施中。InstagramのDMで問い合わせると、回収先を教えてもらえます。

上記2つのプロジェクトには、化粧品業界に携わってきた人達によって開発やサービスが実現したという共通点があります。

こうした想いを受けて、商品を使う私たち消費者も地球に配慮したエシカル消費を考えるステージに達しているようです。

    Kazuki

    米国・ニューヨーク州在住の環境ライター/3児の母。好きなコトバは「人生は美しい。人生は甘美だ」(ブッダ)。知るために、書く。書いて、つながる。がモットーです。

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