化粧品業界が進めるD&I(diversity &inclusion)の取り組み
みなさんこんにちは。
SDGsを経済の観点から捉えた記事を主にUPしています。eSです。
先月KOSEの主力ブランド【コスメデコルテ】は大谷翔平選手と広告契約をし非常に話題となりました。エンゼルスタジアムでもスクリーンには連日大谷選手が広告塔として映し出されています。
大谷選手のファンをきっかけに、新規男性客は7倍になりKOSEの小林社長は“大谷効果”を「お陰様で非常にいい広告も出来ましたし、プロモーションも皆さんに喜んでもらってよかったと思います。」と語っている。
化粧品会社と野球選手という意外な組み合わせですが、小林社長は大谷選手と契約した理由を「元々肌がすごくきれいですし、我々としては大谷選手の肌を守りたいというコンセプトを持っている。キャラクターとして起用させていただく訳ではない。人柄と、野球にかける情熱、若いときからの夢をひとつずつ実現するというところに非常に共感している」と答えています。
化粧品の広告に男性を、そしてスポーツ選手を。そんな意外性も広告的にはとてもインパクトがあった。
化粧品、日用品メーカーがD&I(diversity &inclusion)多様性と包摂の取り組みを進める中、この傾向はとても良い効果を生んでいると思います。
スポーツ少年に対して日焼けによる肌のバリア機能の低下を伝えていくキッカケにもなるとの見解もあります。
LUXでは”私の髪は私が決める”という方向性を示し社員証を好きな髪型で撮るよう施している。
ユニリーバジャパンでは履歴書の性別欄を無くし、写真も不要としている。
こうした動きは金髪や奇抜なファッションに対して『不真面目』というレッテルを貼るアイコンシャスバイアス(この場合は見た目への偏見)を和らげていくことを方針としてのD&Iなら取り組みになります。
見た目に対してのアイコンシャスバイアスは学校の校則から根付いており、パーマやヘアカラーは不真面目と見られるので48%の女性はしたくても諦めているとのデータもある。
多様性という言葉が聞かれるようになり、子育ては女性がやるモノではないという育休に対しての考え方や、LGBTQへの性的マイノリティに対しての理解や支援者育成は今後も広がりを見せていくと思います。
diversityを言葉だけでなく実現すべく”自分の人生は自分でデザインする”そんな当たり前のことが当たり前にできる世の中であればいいと思います。