マイアクションNo. 738

エシカルツーリストとして旅行を楽しむ

SDGsや環境問題に注目が集まっていることから、「〇〇ツーリズム」というワードをよく耳にすることがあるかと思います。 
例えば、「サステナブルツーリズム」「エコツーリズム」「エシカルツーリズム」、そして社会問題にもなっている「オーバーツーリズム」など。  

今回はその中でもイチ旅行者として行動できる「エシカルツーリズム」について考えます。  

この「エシカルツーリズム」とは、旅先の自然や文化などに触れながら、環境に配慮した行動を推奨する観光方法のこと。 
すでに意識し、行動している方も多いであろうエシカルツーリズムアクションを挙げてみます。 


マイボトル・マイバッグを持っていく 

出発時や移動中にちょっとコンビニで飲み物と軽食を…ということはありませんか? 
ぜひ軽めのマイボトルや折り畳み式のタンブラーに家で飲み物をいれて、旅行に出発しましょう。そしてお土産を買ったときはマイバッグを活用しましょう。 
一人ひとりの行動で、簡単に廃棄されるペットボトルやプラスチックゴミを減らすことができます。 

 

移動は公共交通機関で 

旅行中の移動には、できる限り電車やバスなどの公共交通機関を使いましょう。 
環境省の報告で、1km移動するのに自家用乗用車では約147gCO2が排出されますが、鉄道では約19g、バスでは約 51g、航空では約109gと、明らかに公共交通機関のCO2排出量は乗用車利用より少ないです。 
公共交通機関をつかって移動する旅行は、気候変動や地球温暖化対策につながります。 

 

サステナブルコンセプトの宿や民泊を選ぶ 

最近では、環境に寄り添ったサステナブルなコンセプトを持つ宿が増えています。  

風力や太陽光などの再生可能エネルギーで運営されていたり、建物や設備備品に廃材やサステナブルな素材が使われていたり、使い捨てプラスチック製品の提供や使用廃止をしていたり、緑化活動や地域への寄付活動などなど… 
旅先を決めたら、宿探しのキーワードに「サステナブル エシカル 宿泊」などと検索してみましょう。 

 

アメニティは持参する 

宿泊先で用意されているものは使い捨てになりがち。 
開封するとプラスチックゴミを増やすことにつながるので、歯ブラシや歯磨き粉、クシなどは普段使っているアイテムを持っていきましょう。 

 

地産地消のグルメをたのしむ 

旅先での食事は、地産地消の食材を積極的に扱うお店でいただきましょう。 
地元の新鮮な食材は美味しいのはもちろん、食材輸送にかかるエネルギーや包材ゴミが少ないので、環境への負荷も少ないです。また、農薬や化学肥料による環境への影響を考えて、オーガニック食材を扱うお店を選ぶこともエシカルです。 

 

お土産もサステナブルなものを 

お土産には、地元名物の食べ物や陶器、織物、木工品などの地元の天然素材を原料に作られているものを選びましょう。 
大量生産の工業製品などと比べると製造や輸送にかかるエネルギーが格段に少ないうえ、旅先の良さをより知ってもらうきっかけともなるでしょう。 

  

何のために、何を求めて、私たちは旅をするのでしょうか? 

綺麗な景色を見たり、美味しいものを食べたり、いつもと違う日常でリフレッシュするように色々な旅の形があります。ただそれだけで終わらずに、エシカルツーリストとして、その土地やそこで暮らす人々や生き物の未来を考えてみませんか。 

数年後もまた訪れたくなる場所を守る、そんなエシカルな旅のあり方が増えることを願っています。 

    miaki.i

    フランスの小さな町に住んでいます。 関心ごと:衣食住におけるエシカル消費、環境問題、ゼロウェイスト、食にまつわる取り組み、社会問題

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