マイレビューNo. 801

子供を作る・作らない?選択の自由

日本の出生率は年々下がっており、高齢化社会に突入しています。
BIGLOBEが2023年2月にZ世代(18〜25歳)を対象に行った「子育てに関するZ世代の意識調査」によると、「将来、子どもがほしくない」と回答した人は45.7%と半数近い結果でした。

子供を作りたくない・作らない理由

理由のひとつとして、お金の問題がピックアップされている一方で、別な問題が見えてきました。
それが下記の通りです。

・育てる自信がないから
・子供が好きではないから
・自由がなくなる
・日本の将来が不安で子供がかわいそう
・子育てしにくい世の中

このような回答が、上位にはいっていました。

確かに、昔に比べたら子供を作ることのリスクが上がった気がします。
少子化により経済ダメージがあるのも分かりますが、高齢化社会をその子供たちが支えなくてはならないという事が一番のネックに感じます。

海外でも同じように子供を産まない選択をとる若者もいるようですが、日本とは別な理由が取り上げられていました。
それは、今起こっている気候変動により「将来の子供がこの世界で生きなければならないという問題が心配」という理由です。
大気は汚れ、海洋プラスチックは2050年くらいには魚の数よりも増え、洪水や台風などの異常気象は増える。
生まれてくる子供には、まったく非はありません。
これまで豊かな生活をして、地球を汚してきた私たち大人の責任です。

女優の山口智子さんの言葉に共感

女優の山口智子さんはご結婚されていますが、お子様はいらっしゃいません。
2016年に産まない宣言をして話題になりましたが、私はこの言葉にとても共感したのを覚えています。
何を隠そう、私自身も子供を作らないと決めた夫婦の一人です。
すでに高校の頃から「私はパートナーは作っても、子供は作らない」と宣言していました。
しかし、当時の反応は決めつけのように「子供は作るべきだ」「親に孫を見せないと親不孝」「作ったら絶対幸せだよ」などという、いらぬアドバイスをもらったものです。
それは結婚適齢期になってからも続き、同級生や同僚が結婚・出産をするたびに、「あなたもそろそろ・・・?」と遠回しに聞かれました。
私の意思はかなり固かったので、「子供は作らないので、結婚も急ぎません」と笑って受け流していましたが、正直、、、
「なんで女性だから子供産むのが前提で話すんだろうか???」と、心底意味が分かりませんでした。
今でこそ、だいぶ柔軟になってはきたとは言え、まだまだ結婚=出産・女性=出産というイメージが強いでしょう。

人を育てるなら正しい知識が必要

子供を作るのも作らないのも、個人の自由です。
しかし、人を育てるとはどういうことか。
現実問題、とてもお金がかかります。
出産したら終わりではなく、子育てに何年もかかります。
子供がかわいい・愛してるからと言って、何人も子供を作る家庭もみられます。
では、その子供たち”全員”に必要な教育を受けさせる事ができますか?
ある程度の資金に余裕がないと難しいはずです。
友人でファンナンシャルプランナーがいるのですが、人生プランニングをきちんと考えている人は少ないと話しています。
兄弟によって教育の差が生まれたり、親が共働きなら兄弟が家事や育児を手伝わなければならない。
収入格差が生まれるのは、親の正しい知識も必要になるという事です。
子供を授かることはとても素晴らしいことですし、尊いことです。
しかし、生涯の設計プランと知識を持つことで、子供をもっと幸せにすることもできるはずです。

国や自治体のサポートも必要

では、正しい知識を持ち生涯設計をきちんとすれば、出産率は上がるのか?
残念ながら、そう簡単に解決できる問題でもありません。
なぜなら、物価の上昇・仕事の賃金の低さ、さらには子供たちの習い事や行事にもお金がかかるとなると、親がどんなに頑張っても限度があるからです。
国や自治体のサポート支援は数多く実施されていますが、子供を持つ親から聞こえるのは「まだまだ十分ではない」との意見が多いのが現状です。

また、出産してからの母親に対してのサポートや、父親の育児に関する理解もまだ差があります。
共働きが多い現在の育児は、女性だけでなく男性にも協力と理解が必要ですし、そして社会全体で子供たちのためのサポートを強化すべきであると思いました。

 

将来の子供たちのために

私は子供を作らない選択をしています。
しかし、30年後50年後、今のようなきれいな地球を残したい。
それは、将来の子供のためにも、今の私たちがこれからも地球で過ごすためにも、今からでも環境や生活の見直し・改善は必要だと考えているからです。
子供を作る人でも、作らない人でも同じように子供の未来を考えて、行動していきましょう!

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