co2を食べてみた!そんなかわいい発想から見える未来の地球の形
みなさんこんにちは。
SDGsを経済の観点から捉えた記事を主にUPしています。eSです。
前日大手メーカーのアサヒ飲料がCO2を吸収する自動販売機を発表し、大きな注目を集めました。
既存の自動販売機の内部にCO2を吸収する特殊な素材をつけており、 稼働コストや自動販売機の本体価格は既存のものと変わらないというから驚きでした!
コンセプトが【都会の中に森をつくる】
となっておりCO2を吸収できる自動販売機はまさに木の役割を担ってくれる。そんな考えから構想されたとされています。使用される素材はカルシウム類でできた特殊な粉だそうで、CO2を吸収した後は肥料や建材に加工され二次利用されたり、自動販売機1台当たりで年間”スギの木20本分”相当のCO2を吸収できると発表されました。
たとえCO2を大量に吸収したとしても本来の自動販売機の稼働には影響は全くないようで、木と同じような役割を果たすため、大量の展開を予定しているとのことでした。
海外の科学者には二酸化炭素を吸収する装置は無視されがちなアイデアです。
そのような装置は通常全長が100~200mの大きな工場サイズが主流であるため、一般住宅やオフィスなどに設置してCO2を集めるというアイデアはあまり現実的ではないためです。そんな中、日本で【自動販売機】という形で普及するのはとても素晴らしいことだと思いました。
ひとえにCO2を吸収すると言っても、CO2の集め方は主に3つ存在すると言われています。物理吸着と化学吸着と膜分離法です。
物理吸着は、金属で作った網目のようなものでCO2だけを吸着し、空気中の他のもの(例えば酸素や窒素)は通過させる方法です。化学吸着は、化学反応を起こさせて、二酸化炭素を液体の中に溶かす方法や粉にくっつける方法があります。3つ目の膜分離法はシャボン玉の理論のように、薄い膜を作り、CO2だけが通過できるようにして、集める方法です。
アサヒ飲料の『CO2を食べる自動販売機』は、その中でも2つ目の化学吸着法を使っているのではないかと予想されています。
その理由としては今回の『CO2を食べる自動販売機』は”ひやっしーの兄弟的な存在”と言われているからです。『ひやっしー』は、世界で一番小さい二酸化炭素を集められるマシンです。ボタン一つで誰でも簡単に空気中の二酸化炭素を集められます。
その原理として、ひやっしーにはアルカリ性の薬品が入ったカートリッジが入ってるため、アルカリ性の物質上、CO2を吸い込むという性質があるので、入ってきた空気のうちCO2だけが【ひやっしー】の内部に残り、残りの空気はもう一度外に出される仕組みになっています。
この原理は先程述べた3つの中の2つ目”化学吸着”にあたるため、ひやっしーの兄弟的な位置付けにある今回のCO2を食べる自動販売機はこの理論と原理を用いていると思われます。
何はともあれ、かわいいネーミングながら、やることはやってくれるヒーロー的な存在。夏にCO2を食べる自動販売機を見かけたら心まで潤してもらえる気分になれそうなことは間違いなさそうです!