SDGs特選コラムNo. 661

運動機能維持を維持するために必要なスポーツのあり方

持続可能な開発目標(SDGs)は、世界中の課題に対処するための国際的な枠組みです。 
その中の1つの目標として「すべての人に健康と福祉を」実現することが挙げられます。この目標を達成するために、運動を継続して行う事は必要不可欠です。   

とはいえ、日常的に運動を継続して行う事は難しく感じてしまいます。その解決策としてスポーツは非常に重要な役割を担います。   

この記事では、SDGsの一環としての健康維持に焦点を当て、運動とスポーツがどのように健康を促進し、福祉を向上させる手段として役立つかについて解説します。   

生涯スポーツとは 
生涯スポーツは、人生のあらゆる段階で継続的に行うことができるスポーツや運動の形態を指します。   

人の身体機能は年齢のピークを迎える20代から加齢に伴い減少していくと考えられているが、基礎代謝や筋力などの数値化が可能な運動能力については、日常的な運動量の低下による筋量の減少に由来するものであり、継続して運動をしていれば、高齢になるまで身体機能に大きな変化はないとの研究結果が出ています。   

つまり、生涯にわたってスポーツに取り組むことで運動量の低下を抑制する事が出来れば、身体的な健康を維持する可能性が高くなるので、生涯スポーツは健康維持の重要な方法として位置づける事ができるのです。   

生涯スポーツの一例としては、ウォーキング、サイクリング、水泳、ヨガ、テニス、ゴルフなどが挙げられます。これらのスポーツはアクティビティとしても受け入れられており、運動の楽しみを提供しながら、個人の興味や体力に合わせて運動強度を選択できるので取り組みやすいスポーツになります。   

運動を身近に取り入れる工夫 
SDGsの一環として、健康と福祉を促進するためにスポーツと運動を生活に取り入れる方法は多く存在します。以下は、運動を身近に取り入れる工夫のいくつかです。   

  1. 日常の一部として運動を取り入れ、運動習慣を身に付ける。

日常生活の中でも運動を取り入れることは簡単です。階段を使う、ウォーキングや自転車で通勤する、座りっぱなしの時間を減らすなど、日常の習慣となっている動きに運動要素を組み込むことで習慣化ができます。 
日常生活のルーティーンは2週間程度で習慣化すると言われているので、運動する事が習慣化されるまでは手間や苦労を感じると思いますが、習慣化されれば自然に運動することが出来るようになります。   

  1. 地域のスポーツクラブやイベントに参加する

地域のスポーツクラブやスポーツイベントに参加することで、新しい友達を作りながら健康的な活動に参加できます。これは、社交性を高め、スポーツを通じて共感し合う機会を提供してくれます。 
特に地域においてはサッカーやバスケットボールなど、地域に根差したスポーツチームが存在しているので、自分の生活圏のチームを応援するなどのスポーツ以外の楽しみを得られるのも、活動量低下を予防する一助になります。   

  1. 家族や友人と一緒に運動を楽しむ

家族や友人と一緒に運動をすることは、モチベーションを高め、楽しさを共有する良い方法です。一緒にランニング、ピクニック、サッカーやバスケットボールなどの球技を楽しむことで、健康を向上させることができます。 
前述の地域のスポーツイベントなどを通じてコミュニティに参加していると、スポーツを介してつながる友人を見つける事も出来るのも運動機会の創出につながります。   

まとめ 
SDGsの目標「すべての人に健康と福祉を」を達成するために、生涯スポーツと運動は重要な要素です。   

生涯を通して運動する機会を得る事は、年齢や能力に関係なく、健康を維持し、福祉を高めるための素晴らしい手段です。日常生活に運動を取り入れ、地域のスポーツクラブやイベントに参加し、友人や家族と共に楽しむことで、これらの目標を達成する事が出来るでしょう。   

ただ、どのような運動も継続して行う事が一番難しいと言われています。健康を維持するために運動の習慣化をする事が必要です。その切っ掛けをスポーツは与えてくれます。 
幼いころからスポーツを通じて、運動機能を向上させ、維持して行く事が、持続可能な未来を築く最初の一歩となると言えます。 

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