SDGs特選コラムNo. 687

面白く楽しいルールがあればスポーツの価値が誰にでも届く!

はじめに
スポーツと聞くと、多くの人々の胸が高鳴るものです。例えば、サッカーのワールドカップ時のような国を挙げての熱狂を考えると、その魅力は計り知れません。

しかし、その魅力をただ「観る」ことに留めてしまうのは残念な気もします。自分も身体を動かして楽しみたいと思いつつ、運動神経や身体の条件などの理由で躊躇してしまう方もいるかもしれません。

そんな様々な想いに応える形で現れてきたのが「ゆるスポーツ」という新しいスポーツのカテゴリー。従来のスポーツの枠を超えて、多くの人々に愛される理由やその価値をご紹介します。

ゆるスポーツの魅力
ゆるスポーツは、誰もが参加しやすくなるようにデザインされたスポーツとして急速に注目を浴びています。年齢や性別、運動能力、身体的条件などの枠を超えて、どんな人も気軽に楽しむことができます。

これは、今までのスポーツと対立するものではなく、新たな角度からスポーツの楽しさや価値を提供し、スポーツ界全体の活性化に貢献するといえます。例えば、過去に運動が苦手だと感じてスポーツから遠ざかっていた方でも、ゆるスポーツに触れることで、スポーツの本質的な魅力を発見することがあります。これは、日常生活での運動習慣の形成や、従来の競技への興味・参加、さらにはプロスポーツの試合観戦へと繋がるきっかけにもなります。

ゆるスポーツは「スポーツを楽しむことが難しい」という人々の背景や事情に寄り添いながら、スポーツ業界の発展と持続可能性を支える重要な役割を果たしているのです。


ゆるスポーツの社会的価値
多くの人は幼少期から青年期にかけて、スポーツを通して友情を築いたり、チームでの連携を学んだりしてきたのではないでしょうか。例えば、体育の時間に起きた様々な出来事やチームでの活動は、他者との協力や競争、そして時には対立や衝突の中で相互理解や成長を促します。

スポーツが教えてくれるのは、勝負の結果よりも、正直さ、尊重、努力、そして共感といった価値観です。そこで、「運動が得意でない」「年齢や体力に不安がある」という理由でスポーツから遠ざかっている人たちも、ゆるスポーツを通じてこのような価値ある経験を得る機会を持つべきだという考えが浮上してきました。

誰でも参加できる特性をもったゆるスポーツは、社会の中での繋がりや共同体の形成、そして人々の精神的・社会的な成長を後押しする大きな役割を果たしているのです。

ゆるスポーツの魅力
さて、イモムシラグビーと聞いてどんなスポーツを想像しますか?

ゆるスポーツの1つの種目になっているイモムシラグビーは、特別なイモムシの服を着てラグビーをするゲームです。服を着ると、まるで本当のイモムシのように這ったり転がったりしながら動くことになります。その状態でパスを繋ぎ、ゴールを目指します。

年齢や体格などの差を気にせずに楽しめるだけでなく、ちょっと変わった動きやルールがあるので、やってみると思わず夢中になってしまいます。試合が終わる頃には、「あれ?私、本当に人間だったのかな?」と思うくらい、楽しいと評判です。

さらに、高齢者に大人気の伝統的な相撲を、声を出すことで楽しむという新しい形のスポーツもあります。具体的には、プレイヤーが「トントントントン」と声を出すと、ステージが振動して紙でできた相撲力士が動き出します。その結果、相手の紙相撲力士との勝負が繰り広げられるのです。このゲームは、ただ楽しむだけでなく、高齢者の喉の機能を回復させるリハビリの効果も期待できます。

まとめ
ゆるスポーツは、その気軽さと多様性で、多くの人々に愛されています。ウェブサイトでルールと試合風景の写真を見ているだけでも楽しくなってしまいます。ゆるスポーツはSDGsの達成に向けた社会的な価値を持つものとして、ますますの注目の的になるでしょう。

全国各地でゆるスポーツのイベントが開催されているので、お近くの地域でイベントを見つけたら観たり参加したりしてみてはいかがでしょうか。

参考サイト:https://yurusports.com/
      https://sdgs.waveltd.co.jp/2023/01/12/2431/

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