新しいスポーツを創るプロセスがSDGsを達成する力を育てる!
スポーツはプレーや観戦を楽しむことができますが、新しい楽しみ方としてスポーツを創作することもできるようになりました。
もし、あなたが「自分でスポーツを作ってみませんか?」と提案されたら、どのように感じるでしょうか。
スポーツの創作は決して難しいものではなく、子どもたちでも取り組むことができます。教育的な観点から見ても、この活動は大きな意義を持っています。
しかし、いきなり「スポーツを作りましょう」と言われても、ゼロから全く新しいものを生み出すのは困難に感じるかもしれません。
そこで、前回の私の記事でご紹介したゆるスポーツにおいて、今度は創作という部分に焦点を当てます。ゆるスポーツのように既存のスポーツをベースにして、新しい要素を加えることから始めるのが一つの方法になるからです。
この事例を通じて、スポーツを作る意義やそのプロセスについて、さらに深く考えてみましょう。
創造と論理の思考をバランスよく磨く
ゆるスポーツは、幅広い人々が楽しむことを目的として設計されたスポーツです。しかし、完全に新しいものを創り出すわけではありません。
既存のスポーツのルールを基にして、新たなルールを加えたり、地域の特色を反映させたりして作られます。
スポーツの創作は、創造的思考(クリエイティブ・シンキング)と論理的思考(ロジカル・シンキング)の両方を育成する絶好の機会になるのです。
新しいスポーツを考案する際には、オリジナルのアイデアを思いつくためのクリエイティブな思考が求められます。
一方で、考案されたスポーツが実際に機能するようにするためには、ルールを構築したり、戦略を策定したりする際に論理的な思考が必要です。柔軟でありながら精密な思考能力を要するということです。
このプロセスの重要性が認識され、現在では教育の現場や地域のイベントで、子どもたちが自らゆるスポーツを考案し、作り上げる活動が行われています。
創造性と論理性の両方を養う貴重な経験を積む活動を、続けて紹介します。
子どもたちの思考力が向上する
「ユニ育」とは、子どもたちがゆるスポーツを作るプロセスを通じて、自分のユニークな能力を開花させる教育方法です。
このプロセスでは、子どもたちは自分たちのアイデアを具体化し、実際にみんなで楽しむことができるスポーツを創り出す必要があります。
この経験は、子どもたちにとって多くの面で有益です。まず、創造性に関して、子どもたちは新しいアイデアを思いつく力や、想像力を豊かにする機会を得ます。
また、問題解決能力の向上も期待できます。これは、困難な状況に直面した際に、効果的な解決策を考え出す能力を高めることを意味します。
さらに、子どもたちは、共同で作業するチームワークを発揮することで、協力し合う重要性や、他者との協調性を学びます。これは、将来、社会に出たときに役立つ重要なスキルです。
そして、自己表現のスキルも向上します。子どもたちは、自分の考えや感情を表現する方法を学び、自信を持って意見を述べることができるようになります。
この体験は、多様な視点を持つことの重要性を理解するきっかけとなります。異なる文化や背景を持つ人々に触れることで、広い視野を持つことができます。
社会的な課題に対しても、より深い理解を持つことが可能になります。これらのスキルは、子どもたちが将来、より良い社会の一員として成長するために不可欠なものです。
スポーツを創ることがSDGs達成に役立つ
以上のように、少しの条件をつけてスポーツを作るプロセスを提供すると、地域社会の課題を理解し、創造的かつ論理的な思考力を育むことが可能になります。
スポーツを自ら創り出すことは、SDGsの目標達成に向けた教育、健康、ジェンダー平等、そして地域コミュニティの強化に寄与するといえるでしょう。
参考サイト:
https://note.com/yurusports/n/n23febab087af?magazine_key=m39c88997687d
https://note.com/hagiyuru/n/n03448ecba558?magazine_key=m39c88997687d
https://www.parasapo.tokyo/topics/65265