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最もサスティナブルなオリンピック2024

こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。

パリオリンピックの開催まで1ヶ月をきりました。記憶に新しい東京オリンピックはコロナの影響で無観客での開催でしたので、今回のパリオリンピックの開催は大いに盛り上がりそうです。

歴代のオリンピックの中で最もサスティナブルだったのが2012年開催のロンドンオリンピックだったと言われています。ロンドン2012はプラン段階から「サステナブル」を取り入れて地球や地域課題の解決を図った大会でした。具体的には、二酸化炭素を50%削減する「低炭素五輪」を掲げることで、再生可能エネルギーや低炭素コンクリートを活用しサステナブルに配慮した大会の実現にこぎつけることができだと言われています。パリ2024では、【今までで最もサスティナブルなオリンピック】を目指しており、ロンドン2012より二酸化炭素排出量を55%削減するという高い目標を掲げているようです。

オリンピックのために作られた施設や設備が廃墟化してしまうことも現代では珍しいことではありません。日本で例えるのであれば、1998年の長野オリンピックに向けて、ジャンプ台やアイスホッケー会場、ボブスレー会場などの施設を建設しました。しかし、大会後は利用を休止している施設も多々あるようです。自然を切り開いて建設し、大会後には負のレガシーとして地域に負担をかけるのもオリンピックの問題点の1つだと言われています。

1896年のアテネ大会が始まりで、100年以上経った今では、世界最大のスポーツイベントに発展したオリンピック。その証拠に前回の東京2020(開催は2021でしたが)では、206カ国から11,420人の選手が参加しています。パラリンピックには162カ国から4,403人となっています。このように大規模化したがゆえにオリンピックは問題も抱えるようになりました。

東京2020の開催費用は、当初1兆4,328億円を予定していましたが、約2倍の費用がかかり、多大なる批判を招きました。なぜこれほどの費用がかかるのかと原因を辿ると、1万人以上の選手が宿泊する選手村の整備や移動手段の確保、競技会場の建設などが必要なためです。莫大な費用もかかりますが、同時に地球環境への影響も多くなります。

パリ2024ではゼロエミッションを掲げているようで、CO2など廃棄物の排出をゼロにすることを目標としているようです。競技施設の85%をオリンピック村から30分以内にしており、選手の移動を最小限に抑えるだけではなく、移動にはゼロエミッション車が使われます。トヨタはパリ2024に、2,650台以上の電気自動車の提供を表明していますまたトヨタは水素を燃料とした電気で走るFCEV(MIRAI)を500台提供し、大会関係者・アスリート・ボランティアが使用する予定だそうです。提供した車はパリオリンピック終了後タクシーとして利用され、持続的な社会の実現に貢献し続けるプランを実行しています。

パリのオリンピック選手村は、低炭素で環境に配慮したデザインに加えて、100%再生利用エネルギーを使用するのに加えて、多くの首都が鉄道や飛行機が3時間以内の距離にあることも、環境負荷を抑えるという点において大きなメリットと言えます。

パリ2024で掲げている二酸化炭素排出量をロンドン2012より55%削減することの達成に向け、着々と準備が進んでいるので大会ももちろん楽しみですが、もう一つのサスティナブルな側面もとても楽しみです。今後のオリンピックも常にサスティナブルな面ではハイパフォーマンスを見せ続けて欲しいです。

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