もっと知りたい!パラスポーツ!現在注目されているパラスポーツの魅力や凄さとは?
東京2020オリンピック・パラリンピックでも注目を集めていたのがパラスポーツです。パラスポーツと聞いても、まだ馴染みが薄い人もいるかもしれません。パラスポーツとは、もともと障がいのある人向けに発展したスポーツですが、近年は障がいの有無に関わらず、誰もが楽しめるスポーツとして注目を集めています。
パラスポーツとはなにかという点や、パラスポーツの歴史、競技種目など、パラスポーツの魅力について解説していきます。
パラスポーツとは?
パラスポーツやパラリンピックなどの「パラ」は「並行する」という意味です。この意味からも、パラスポーツは「もう一つのスポーツ」として広く世界に認知されてきています。パラスポーツは、障がいのある人のために、通常のスポーツルールや用具に改良を加え、誰でも安全に取り組むことのできるスポーツとして発展を続けており、パラスポーツに特化して誕生したスポーツもあるほどです。
一般的にパラスポーツは、障がい者のためのスポーツと思われている節がありますが、パラスポーツは健常者でも楽しめるスポーツであり、近年は健常者がパラスポーツにチャレンジする機会も増えてきており、パラスポーツ自体の認知度や普及も広がっています。
パラスポーツの歴史
障がいのある人々がスポーツをする歴史は古く、紀元前から記録があります。近年、注目度が高まっているパラリピックの歴史ですが、第二次世界大戦での負傷兵のためのリハビリの一環として、1948年のロンドンオリンピックと同時期に開催された競技大会が、パラリンピックの始まりといわれています。
パラリンピック以外にも、アジアパラ競技大会やデフリンピックといったパラスポーツの国際大会も増えてきており、今後もパラスポーツは世界的に盛り上がっていくことでしょう。
パラスポーツ競技例
パラスポーツは障がいによって、競技ルールや内容が通常のスポーツと変わります。ここでは、代表的なパラスポーツ競技を紹介しますので、興味のあるパラスポーツ競技があれば、是非観戦から始めてみてください。
「車いすテニス」は、車いすに乗ってプレーするテニスです。2バウンド返球が認められている以外は、通常のテニスとルールは変わりません。車いすに乗ってプレーしますので、テニス技術のほか、車いすの操作技術も要求されます。車いすを使用しての高度な戦略、相手との駆け引きが要求されるパラスポーツです。
「車いすバスケットボール」は、1960年に正式開催された第一回パラリンピックから続く競技です。夏季パラリンピックの花形競技とも言われています。「ダブルドリブルの免除」「ボールを持った状態で車いすを3回こぐとトラベリング」という独自ルール以外は、通常のバスケットボールルールと変わりません。
車いす同士の激しいぶつかり合いや、巧みな操縦技術で相手を振り切る姿などは圧巻の一言です。コートプレイヤーの障がいの程度で1.0点から4.5点まで点数が分けられており、コートプレイヤー5人の合計点数が14点以内であることがプレーの条件になります。
「ブラインドフットボール」は、フィールドプレイヤー4人がアイマスクを装着した状態でプレーするサッカーです。音のなるボールを使用し、相手ゴールに迫ります。敵ゴール裏にいる「ガイド」や監督、そして弱視者であるゴールキーパーの声を頼りに味方と連携し、ゴールを狙います。視覚を防がれた極限状態での駆け引き攻防は見どころ満載です。
「ボッチャ」は、ジャックボールという目標となるボールを投げ、そこを目標地点とします。その後、対戦チーム同士、それぞれが6球ずつボールを投げ合い、自チームのボールをよりジャックボールに近づけることに成功させたチームが勝ちです。プレー自体は激しくはありませんが、緻密な戦略と投擲技術が勝負を分けるため、固唾を飲んで観戦してしまいます。ボッチャは、パラスポーツとして独自に誕生した競技になります。
パラスポーツの観戦や参加で多様性を受容していこう
パラスポーツは「もう一つのスポーツ」と言われるように、通常のスポーツから発展した新しい形のスポーツです。パラスポーツは、障がいのある人向けに誕生はしましたが、健常者であってもパラスポーツには参加できます。日本でも自治体を中心に、現在、そのような取り組みも始まっており、パラスポーツの認知度を高める機会になっています。
今後、パラスポーツは認知度を高めるのと同時に、独自の発展を遂げていくと思われます。パラスポーツを観戦したり、参加してみることで、パラスポーツを通じ、多様性のある世界を受容していきましょう。
参照サイト
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/lab/topics/20230920/01/
https://parasportsstart.tokyo/sports/
https://www.dlri.co.jp/report/ld/218995.html
https://contest.japias.jp/tqj24/240064F/pageB300.html