パリパラの笑顔と感動をいつまでも~少しの工夫とサポートで~
メダルラッシュのパリパラリンピック
日本選手のメダルラッシュに沸くパリパラリンピックも終盤となりました。
毎夜、感動の場面が繰り広げられています。
右ひじから先と両脚のない鈴木孝幸選手の平泳ぎ金メダルを皮切りに、視覚障がいをもつ唐澤剣也選手・陸上5000m銀メダル、脊髄炎から車いす生活になった佐藤友祈選手・陸上400m銀メダルと続きました。
さらにバドミントン、射撃、ボッチャ、車椅子ラグビー…感動の場面が次々と届いています。
7日の車いすテニス、世界ランキング1位のヒューウエット選手との接戦の末金メダルを勝ち取った小田凱人選手。車椅子を倒して喜びを表現する姿が印象的でしたね。
それぞれに様々な障がいを抱えている中、すごい身体能力を発揮し、すごい活躍を見せています。真に彼らは、残された機能を最大限に生かしているのだと思います。
『失ったものを数えるな。残された機能を最大限に活かせ』
これは、パラリンピックの父といわれるルードウィッヒ・グットマン博士の言葉です。
第二次世界大戦の折、脊髄を負傷した兵士を治療していたイギリスのストーク・マンデビル病院脊髄損傷科の長となったのがルードウィッヒ・グットマン博士でした。
博士たちは、社会復帰させるべく車いす生活ができるようにとリハビリ治療に取り組んでいたのですが、リハビリでは苦痛なだけで効果があまり表れません。そこで博士は、スポーツと組み合わせてリハビリを行うことにしました。すると、「うまくなりたい」という意欲につながり、更に競技大会を開くことですごい能力を発揮していくようなりました。それが近隣諸国に広がり、今のパラリンピック開催へとつながったそうです。
少しの工夫とサポートをみんなに
選手の努力はもちろんですが、博士のように専門的なサポートや工夫、競技開催のための車いすや義足等の道具の開発、障がいの種類や程度に合わせての競技ルールの工夫がなされた上での感動的なパラリンピックであろうと思います。
そして日常的な様々な工夫やサポートが当たり前にできれば、選手のみならず障がいをもつ人みんなが笑顔で感動的な日々を過ごせるようになると思います。
参考:https://sachi3.com/archives/3361