持続可能な観光トップ国|1位はあの国!日本は53位
パンデミックを境にますますニーズが高まるサステナブルなトラベル。
ホスピタリティ産業や企業の利益を優先するのではなく、地球や人に優しい環境配慮型のツーリズムが求められています。
本記事では、2021年度に発表された「世界のサステナブル・トラベル指数ランキング」をご紹介。
これらの調査結果は、EuromonitorInternationalによって開発された新しいSustainableTravelIndexから抽出されたものです。
環境、社会、経済の持続性、国のリスク、持続可能な観光需要、輸送、宿泊の観点から99か国の目的地を評価しています。
早速、将来の持続可能な観光業を担保するためのヒントを探っていきましょう。
■【1〜10位】サステナブル・トラベル指数ランキング
1位:スウェーデン
2位:フィンランド
3位:オーストリア
4位:エストニア
5位:ノルウェイ
6位:スロバキア
7位:アイスランド
8位:ラトビア
9位:フランス
10位:スロベニア
■【11〜20位】
11位:スイス
12位:リトアニア
13位:クロアチア
14位:チェコ共和国
15位:アイルランド
16位:ドイツ
17位:ベルギー
18位:デンマーク
19位:オランダ
20位:ポルトガル
■【21〜30位】
21位:ポーランド
22位:ボリビア
23位:ニュージーランド
24位:カナダ
25位:スペイン
26位:ベラルーシ
27位:ハンガリー
28位:ルーマニア
29位:オーストラリ
30位:ウクライナ
北欧勢が上位20位を独占!
堂々のランキング1位に輝いたのはスウェーデン。
環境先進国として知られる同国は持続可能な開発目標に深く関わっており、北極の氷と永久凍土を保護して気候変動を食い止め、2045年までに正味ゼロ排出量を達成することを目指しています。
他のヨーロッパ諸国もまた、持続可能な輸送と宿泊において良好な進歩を示しています。
例えばオランダは、人よりも自転車の数が多い唯一のヨーロッパの国です。
温暖化対策や渋滞緩和の一環として、手軽な移動手段である自転車を戦略の中心に位置付けています。
自転車専用道路も国境付近まで整備されていたり、鉄道の駅には無料パーキングが完備されるなどサイクリストにはたまらない自転車天国!フェリーも無料乗車できるので、長距離移動も安心ですね。
■日本は53位と苦戦
外国からのインバウンド獲得に苦しんでいる日本ですが、複数の要因が観光後進国に押し下げているようです。
例えば、文化体験や自然体験できる場所の少なさ、観光客の視点に立った環境整備の欠如、(ガイド、通訳、わかりやすい看板設置)、グリーンな移動手段の未整備(レンタル自転車やEV車の充実)など枚挙にいとまがありません。
アフターコロナの観光業復興に向けて、訪日客の目線を取り入れた真のホスピタリティとシステムが求められているでしょう。