使用済み歯ブラシを資源へ!ライオンのハブラシリサイクルで変わる未来
身近な日用品である歯ブラシ。ライオンでは、歯と口の健康維持のために「ハブラシは1ヶ月に1回」の定期的な交換を推奨しています。
しかし、交換頻度が高まると気になるのがプラスチックごみの増加です。ライオンは「生活者の健康維持」と「リサイクルの場を提供することによる循環型社会への貢献」を両立させるため、使用済みハブラシの回収プログラムを推進しています。
今回は、ライオンとテラサイクルが取り組む「ハブラシリサイクル」の目的や仕組み、具体的な参加方法について分かりやすく解説します。
ハブラシリサイクルの仕組み
私たちが普段使っているプラスチック製のハブラシは、家庭ごみとして捨てるとその多くが焼却・埋め立て処理されてしまいます。この課題を解決するために立ち上がったのが「ハブラシリサイクル」の取り組みです。
テラサイクルとの共同事業
ライオン株式会社は、リサイクル事業を手がけるテラサイクルジャパン合同会社と共同で、2015年6月より「ハブラシ・リサイクルプログラム」をスタートしました。2026年で11年目を迎え、全国の学校や自治体・企業などの回収拠点は1,100箇所以上へと拡大しています。
個人や学校、団体などで事前にWeb登録を行えば誰でも参加が可能で、設置した回収BOXにハブラシが集まったら宅配事業者が無料集荷に来てくれる手軽な仕組みが整っています。
この事業は、単にゴミを集めるだけでなく、集めた使用済みハブラシを貴重な「プラスチック資源」として回収・再ペレット化(プラスチック原材料化)し、持続可能な資源循環サイクルを構築することを目的としています。
プラスチックごみ削減効果
プログラム開始からの累計回収量は30トン以上(本数にして約240万本分)にのぼります。
ハブラシは1本あたり約10〜15gほどの小さなプラスチック製品ですが、一人ひとりが意識して分別・回収に回すことで、何百万本ものプラスチックごみの削減と、焼却時に発生する温室効果ガスの抑制に大きな効果を発揮しています。
ハブラシリサイクルの回収方法
ハブラシリサイクルに参加する方法は、大きく分けて「地域の回収場所へ持ち込む方法」と「個人や団体でまとめて郵送する方法」の2つがあります。
学校や自治体の回収BOX
全国の公立小中学校や高校、さらには地域社会(自治体)との協働により、さまざまな公共施設に専用の回収BOXが設置されています。
2020年の東京都墨田区での取り組みをはじめ、板橋区、台東区、兵庫県明石市など全国の自治体へと回収拠点が急速に拡大中です。区役所や地域の図書館、公民館などに立ち寄った際、使用済みのハブラシを投かんするだけで手軽にリサイクルへ参加できます。
テラサイクル無料郵送
学校や地域に回収拠点がない場合でも、テラサイクルのWebサイトで無料アカウントを作成し「ハブラシ・リサイクルプログラム」へ参加登録を行えば、個人やグループで回収に参加できます。
自宅や職場でハブラシを取りまとめておき、規定の重量である2kg(ハブラシ約200本分)以上になった段階で、テラサイクルのマイページ(TCプログラムページ)から集荷依頼を行います。指定した日時に宅配事業者が自宅まで回収に訪れる仕組みとなっており、送料は無料です。ご近所や職場の同僚、友人と声を掛け合って集めるのもおすすめです。
※マイページからの集荷依頼を経ない個別郵送や持ち込み回収は受け付けられないため、必ずマイページから手続きを行いましょう。(参考:テラサイクル ハブラシ・リサイクルプログラム)
ハブラシリサイクル可能な対象
回収BOXや郵送に出す前に、お手元のハブラシがリサイクル対象となっているかを確認しておくことが大切です。
回収対象
ご家庭で普段使用しているプラスチック製の手磨き用ハブラシはすべて回収対象となります。
- 家庭用プラスチック製ハブラシ(大人用・子供用)
- 掃除等で二次利用した後のハブラシ(※軽く洗い流して乾燥させたもの)
メーカーやブランドを問わず、ライオン製品以外のハブラシも一緒にリサイクルに出すことができます。
回収対象外
構造や素材が異なるため、以下のアイテムは回収対象外となります。誤って回収BOXに入れないよう注意しましょう。
- 電動ハブラシの本体および付け替え用ブラシ
- 歯間ブラシ・デンタルフロス
- ホテルや旅館等の使い捨てハブラシ
- 天然毛(豚毛・馬毛など)を使用しているハブラシ
- 清掃用ブラシ・舌クリーナーなど
ハブラシリサイクルの再生品
集められたハブラシは専門の再商品化プラントへ運ばれ、洗浄・砕砕・溶融を経て「再生プラスチックペレット」に生まれ変わります。
定規やプラスチック鉢
再生されたプラスチックは、文房具の定規やマイボトル、植木鉢(プラスチック鉢)といった新しい製品へと加工されます。
回収に参加した学校や団体には、集めたハブラシの重量に応じてテラサイクルポイントが付与され、ポイントを定規などの再生品と交換したり、環境支援団体へ寄付したりすることも可能です。
自治体で配布される生活用品
自治体と連携したリサイクルプログラムでは、地域住民から集めたハブラシを再びその地域で役立つ生活用品やコミュニティグッズとして再生し、イベントや地域の啓発活動で配布する「地域循環型モデル」も推進されています。
身近な日用品が巡り巡って自分の街の資源になることを実感できる、素晴らしい取り組みとして注目されています。
ハブラシリサイクルに関するQ&A
Q1:集めたハブラシは洗ってから出す必要がありますか?
A:水洗いのうえ、しっかり乾燥させてから出してください。濡れたまま回収BOXやダンボールに入れると、カビや悪臭の原因になります。なお、使用済みのハブラシであれば、毛先が開いているものや少し曲がっているものでも問題なくリサイクル可能です。
Q2:学校や会社で回収BOXを新しく設置したい場合はどうすればいいですか?
A:テラサイクルの公式サイトから誰でも回収拠点として参加申し込みが可能です。企業や学校単位だけでなく、個人グループで設置することもできます。専用のマイページから申請後、自前で準備した箱や専用BOXを設置すればすぐに回収を開始できます。
Q3:ライオン以外の他社製ハブラシも一緒に混ぜて出して大丈夫ですか?
A:他社製のハブラシもまったく問題ありません。家庭用のプラスチック製手磨きハブラシであれば、メーカーやブランドを問わずすべてまとめて回収・リサイクル対象となります。
日常のハブラシリサイクルをはじめ、身近なごみを「資源」としてどう循環させるかは、SDGsが掲げる持続可能な社会づくりの大きな鍵となります。ごみ問題の解決に向けた身近な工夫やアイデアについて、ぜひあわせて参考にしてみてください。
🔗SDGsの目標達成には「ごみ」をいかに生かすかがカギ!?
備考:https://www.lion.co.jp/ja/sustainability/toothbrush-recycling/
2026年8月 加筆修正










