マイピックアップNo. 1083

豆腐屋さんのSDGs~株式会社やまみの取り組みから~

出典:https://www.yamami.co.jp/sdgs/

先日は目を瞑っていた豆腐パック、やはりほっとけなくて、スーパーで30種類ぐらいの様々な豆腐のパックを見てきました。 
残念ながら全部プラスチック製品でした。 
尤も豆腐に限らずスーパーの中にある商品は、野菜果物以外はほとんどプラスチックの袋や容器で包装されているのです。何とかならないものでしょうか、怖ささえ感じますね。  

でも、豆腐屋さんもSDGsにしっかり取り組んでいました! 
豆腐屋さんというレベルではないのですが、広島県の株式会社やまみさんの取り組みから紹介します。  

プラスチック使用量を必要最低限に 
巻頭写真の豆腐パック、普通に見かけるパックのようですね。実は、このパックもSDGsを考慮したものだったのです。どの製品もリブ(凹凸)がありますが、プラスチックを薄くして凹凸をつけることで強度を増し、プラスチック使用量を必要最低限にしているエコパックだったのです。 
最近色んなもののパックにリブが入っているけど非常に薄いので、単純に経費節減だと思っていました(笑) 

 ゴミの削減 
さらにピロー包装ではなくシール包装やトップシール包装にすることで消費者が15%のゴミの削減になっているようです。  
出典:https://www.yamami.co.jp/sdgs/

太陽光で省エネ・CO₂削減 
本社工場をはじめすべての工場に太陽光パネルを載せ、太陽光発電で省エネ・CO₂削減に取り組んでいます。  

バイオマス燃料設備の導入 
社内で発生する廃棄物をメタン発酵でガス化して、そのメタンガスを回収・脱硫しバイオマス燃料として使用しています。豆腐の製造過程で出る汚泥の乾燥の熱源に利用したり、ボイラー熱源にしたりすることで、CO₂排出削減とゼロエミッション化を図っています。  

廃油燃料 
これまでLNG(液化天然ガス)を燃料としていましたが、油揚げや厚揚げを作る時に出る「廃油」を燃料とすることでCO2を削減しています。  

食品ロスをなくす 
豆腐を作るときには必ずおからができるのですが、賞味期限が短いので以前は廃棄されていました。でも、おからを乾燥できる機械を導入したのでおからパウダーとして製品化できるようになりました。 
また、製造から梱包まで無菌状態で行う製造機を導入したので3日~5日程度だった豆腐の賞味期限を最大2週間まで延ばす事ができました。それでお店での廃棄量がぐっと減っています。  

まとめ 
製造工程のほぼすべてにおいてSDGsに取り組んでいることに驚きました。その上であの安価で美味しい豆腐を提供してくれていることに感謝です。 
しかし、大工場の大量生産故のコストの問題もあるでしょうが、パックからプラマークが無くなる企業努力を切に願います。 
お店のおばちゃんが、1斗缶の水の中から手でそうっと掬い上げてくれたお豆腐を、鍋に入れて、買って帰った子どもの頃をふと思い出しました。昭和の映画の中の光景のようですが、SDGsなんて言葉さえない古き良き時代でした。 

参考:https://www.yamami.co.jp/ 

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