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エシカル消費につながる、覚えておきたい認証ラベル・マークとは

よく耳にする「エシカル消費」。 
自分の消費行動が、サステナブルな社会の実現につながるとなれば、日々の生活に取り入れてみよう思う方も多いのではないでしょうか。 
エシカル消費を心がけたとき、とても参考になるのが認証ラベルやマークです。 
これは第三者機関が設けた、安全性や品質などの基準をクリアした商品につけられるもの。エシカル消費をする上で大切な手がかりになりますね。 

今回は、みなさんの「エシカル消費」の後押しになるよう、覚えておきたい認証ラベル・マークをまとめてみました。 
 
①エコマーク 
商品の生産から廃棄までのサイクルの中で、環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められたものに付けられます。 
文房具やトイレットペーパーなど、多種類の日用品に付けられるため、商品カテゴリーごとに認定基準が定められています。水色で、地球を手でやさしく包み込むようなマークで、一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 
参照https://www.ecomark.jp/ 
 
②グリーンマーク 
古紙を40%以上原料に利用した製品であることを示すマークです。 
ただ、トイレットペーパーやちり紙は原料の100%、新聞紙やコピー用紙は原料の50%に古紙を利用していないと認められないという例外の基準もあるようです。 
緑の木が描かれたグリーンマークは、古紙リサイクルの促進を目指すマークです。 
参照:https://www.env.go.jp/policy/hozen/green/ecolabel/a04_17.html
 
③有機JASSマーク 
農薬や化学肥料に頼らず、自然の力で生産された食品に付けられるマークで、農産物だけでなく加工食品や畜産物にも付けられます。日本では、このマークがついた食品にだけ「有機」や「オーガニック」などと表示できることになっていて、マークがないのにそのような表記をした場合は違法となるそうです。 
参照: https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html 
 
④国際フェアトレード認証 
開発途上国の原料や製品が、公平な条件で取引されていることを認証するマークです。 
この保証により、立場の弱い生産者の生活や労働環境を守ることにつながります。 
[フェアトレード商品として代表的なもの] 
チョコレート・カカオ・コーヒー・果物・オリーブオイル・コットン製品 など 
参照: https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_license.php 
 
⑤FSC®認証 
FSC®は森林管理協議会といい、責任ある森林管理を世界に広めることを目的につくられた国際的な非営利団体です。 FSC®認証マークは、 FSC®が定めた基準をクリアしている、適切に管理された森林でできた木材や、木材生産物につけられます。 
[FSC®認証商品として代表的なもの] 
ティッシュペーパー・ノート・コピー用紙・紙ストロー・紙コップ など 
参照: https://jp.fsc.org/jp-ja/about_FSC_certificate 
 
 
⑥MSC「海のエコラベル」 
水産資源や生態系への影響などに配慮した、持続可能な漁業でとられた水産物につけられます。ちなみに、マクドナルドの「フィレオフィッシュ」にもこのマークがつけられています。ファストフードでもエシカル消費につながるんですね。 
[MSC「海のエコラベル」商品として代表的なもの] 
鮮魚・缶詰・冷凍食品・水産加工食品・フィッシュバーガー など 
参照: https://www.msc.org/jp/what-we-are-doing/what-does-the-blue-msc-label-mean-JP 

 
⑦GOTS認証 
コットンやウールなど、オーガニック繊維を原料としている商品につけられます。認証を受けるには、オーガニック繊維が70%以上使われている必要があるそうです。 
また、ただオーガニック繊維が使われていたらいいというだけでなく、原料の収穫から製造までが環境や労働者にやさしいことも認証の条件になっています。 
この認証は世界的に高い評価を受けているので、さらなる拡大が期待されています。 
[GOTS認証商品として代表的なもの] 
タオル・衣服・寝具・ベビー用品 など 
参照: https://global-standard.org/ 
 
⑧レインフォレスト・アライアンス認証マーク
より持続可能な農業を行っている農園で作られた製品につけられます。 
小さな緑のカエルのマークなのですが、実はカエルは科学者から健全な環境を知る「ものさし」になると言われているそうです。カエルが住みやすいところは健全な環境ということですね。身近なローソンのマチカフェでも、この認証を受けたコーヒー豆が使われているのだとか 
[レインフォレスト・アライアンス認証商品として代表的なもの] 
バナナ・カカオ・コーヒー・お茶 など 
参照: https://www.rainforest-alliance.org/ja/ 
 
⑨RSPO認証 
熱帯林の環境やそこに住む野生動物、農園で働く労働者の生活にも配慮された、持続可能なパーム油を原料とした製品につけられます。 
安くて収穫量が安定しているパーム油は需要が増え、大量生産のために森林伐採がすすむなど、自然破壊が問題となっています。また、農園で働く労働者への不当な扱いも…。 
RSPO認証のついた商品を選ぶことで、自然環境や労働環境にやさしい、持続可能なパーム油の普及につながるでしょう。 
ちなみに、日本で初めてRSPO認証を取得したのは、ヤシノミ洗剤で有名な「サラヤ」だそうです。 
[RSPO認証商品として代表的なもの] 
洗剤・石けん・化粧品・カップ麺・お菓子・カレールー・マーガリン など 
参照: https://rspo.org/ 
 
いかがでしたか? 
よく見かけるものからあまり見慣れないものまで、たくさんのマークがありますね。 
ここで挙げたものも一部で、他にも認証ラベルやマークが定められています。これをきっかけに、また参考に、ぜひ「エシカル消費」を心がけてお買い物をしてもらえたら、とても嬉しく思います。 

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