マイピックアップNo. 821

治験をノーリスクに⁈仮想シミレーションの医療革命!

こんにちは。SDGsを経済的な観点から捉えていて記事をUPしています。eSです。

DXの変化により家電もioT仕様が増え、モノとインターネットが繋がることにより私たちのライフスタイルは今後さらに便利に、よりスマートに形を変えていくと言われています。

例えば、冷蔵庫とインターネットが繋がることで、冷蔵庫の中に何が残っているのかを外出先からチェックし、買い忘れや買い物の重複を防げたり、冷蔵庫に今あるものの中から献立を考えてくれたり、さらにその食生活をすることによって近い将来の体重の変化や健康の変化などをデジタルツイン(仮想レプリカとも呼ばれていますが…)をネットの中に作成することで、自分自身の未来を予測することも可能になってきます。レディーメイドからオーダーメイドへ。寝具にもioTと連動することで自分の睡眠の質を向上するための寝心地をパーソナライズしてくれることもできるようです。

DXの進化と革新により、アプリの中に仮想現実をつくり、その中で自分の未来を予測する技術はこの度【新薬のテスト】にも広がりをみせました。新薬のテストは莫大な費用と長い期間に加え、臨床試験(治験)を受ける患者にとても大きな負担がかかるものです。しかし治験がなければ安全性や効果などの実証が不完全なままですし、今の医療をここまで飛躍させた背景にはこのような新薬テストは欠かせない過程ではありました。しかし、そうした新薬の開発のあり方を人工知能(AI)によるシミュレーションで研究ができるのではないか?ということで、一つの例を今回は紹介したいと思います。

それはデジタルツインの技術を使った仮想の患者による治験になります。今までの治験は実際に人を使ってのものであったため、安全性を考慮しながら進められてはいたが、ゼロではなかったことは確かです。この技術を用いることにより、仮想現実の中での治験になるので、副作用リスクを減らしながら薬の効果を予測することができるようになります。そして今までより時間がかからないことで迅速でありながら、低コストで予測ができるようになります。細胞レベルの試験も含め、AIシミュレーションで新薬テストの効率化につながるとされています。

AIによってシミュレーションをデジタルの中で患者に治験をしていくので、治験変革を狙っているようで、研究者はデジタルツインを使って対照群をシミュレーションすることで、患者を副作用のリスクにさらすことなく薬の反応を正確に予測できる。と述べています。これによって、従来必要不可欠だった、大量の治験参加者が不要になり、実施にかかる時間が大幅に短縮され、治験プロセスを効率化できるそうです。これによってノーリスクであることがすごいことだと思いました。

また別の分野ではありますが、米国のインシリコ・トライアルズなどが開発したAIシミュレーションでは、多発性硬化症などの患者の再発率を予測する技術も進んでいます。こちらにもシミュレーションには大量のデータセットを処理し、病気の進行を予測することで、患者の治療計画をたてていくことを可能にすることにつながり、臨床医が再発の可能性を膨大なデータをAIが処理し、デジタルのなかで予測をすることによって、再発防止のための戦略を立てるツールを提供することができ、治療の効果を最適化することに繋がるそうです。

ここ100年の間で大きな進歩を遂げている医療の分野ですが、デジタルの力によりさらに想像もしない革新的な変革を起こすような気がします。人の寿命が100年になると言われている、【人生100年ライフ】も頷けます。

    eS

    私たちの欲しいと 私たちの頑張るは 地球と繋がっている…

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