マイレビューNo. 796

弓道なら新人戦もSDGs!

秋になると、3年生が引退し、中学校や高校の様々な部活で新人戦が行われます。例にもれず近くの高校弓道部でも、新人弓道大会が行われています。そして、私たちの所属する県の弓道連盟にも、2月になりますが、新人戦があります。 

これら学校の新人戦は、中学生だけ、高校生だけ、あるいは大学生だけの大会なのですが、弓道連盟の新人戦の参加者は一般といわれる大人なのでしょうか? 

いいえ、昨年度の新人戦の優勝者は、なんと、小学校6年生でした。実は、我が支部に所属する少年です。前年の夏の新人弓道教室で始めたばかりの少年です。 

このような県内外の大きな大会の行われる地区の弓道場は「魔物が住む」などといわれ、なかなか普段通りに的中しないところなのですが(たぶん緊張のせいだと思いますが)、いきなり1本目から、パーンッと的中!さらに2本目も! 

会場にどよめきが起こりました。 

そうです。県連の新人弓道大会には、年齢制限や区分はありません。各支部連盟に所属していなくても、新しく弓道を始めた人なら誰でも参加資格を持ちます。だからこの大会では、12歳から70代くらいの高齢の方まで約150名が一同に会し弓を引いていました。 

言い換えると、おじいちゃんおばあちゃんとひい孫が対等に戦えるスポーツなの場なのです。こんなスポーツ、他にありませんよね。 

実はこの年の新人弓道教室には、小学校4年生が3名参加していました。1人の少年は、2年生くらいかな?と思うような小柄な子どもさんでした。え、この子があの大きな弓を引けるのかしら、と心配になるほどでした。しかし、この少年がいちばんに要領を覚え、しっかりと引き、28メートル先の的の近くに矢を射ることができました。 

年齢も体格も関係なさそうです。楽しくしっかり引こう、という気持ちがあれば矢は的を目指して飛んでいきます。 

今年も新人弓道大会のプログラムが送られてきました。年齢は書かれていませんが、70歳位の差がありそうな名前があります。それに日本語にない漢字表記、カタカナ表記、アルファベット表記の名前があります。 

年齢の壁も国の壁もない試合が今年も開かれます。

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