アメリカでは禁止、日本では野放し!? マーガリン、食べてもいいの
マーガリンの別名「食べるプラスチック」「狂った油」「プラスチック食品」、1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
私もその一人です。それでウインナーソーセージ同様に食べられなくなりました。
バターより安価でさっぱりしていて、柔らかく冷蔵庫から出してすぐにパンに塗れる、ということで朝食のお供に食卓に出した日もありました。その矢先、「食べるプラスチック」の話を聞いてしまいました。
「食べるプラスチック」とはどういうことなのでしょう?
日の当たる窓辺においても腐らない、カビも生えない、虫も寄り付かないということや、温めると柔らかくなるが冷やすと固まりプラスチックのようになる、ということから始まった言葉という説があります。
でも、本当の怖さは別にあるようです。
バターは、動物性の脂肪、つまり牛乳の脂肪から作りますが、マーガリンは、常温で液体の菜種油やコーン油などの植物性脂肪の主成分の不飽和脂肪酸に水素を加えて固めて硬化油にすることで作られます。この時にトランス脂肪酸が生成されます。このトランス脂肪酸は取り除くことが難しく含有量が多いのです。
このマーガリンに含まれる人工的なトランス脂肪酸が問題なのです。
トランス脂肪酸そのものは色んな動植物に含まれるものなのですが、次のような危険性が心配されています。
・悪玉コレステロールが増え、善玉コレステロールを減らす
・動脈硬化を促進し、心筋梗塞など心疾患のリスクが高まる
・免疫機能の低下やアレルギー疾患の増加
・発がんのリスクを高める
・認知症・糖尿病へのリスク
ですから、欧米では、2003年頃からトランス脂肪酸を含む油脂の使用禁止を決定したりトランス脂肪酸の含有量について容器への表記を義務付けしたりしています。更には、韓国・ブラジルなども規制が始まりました。
ではなぜ、日本では規制がないのでしょう?スーパーにはいろんな種類のマーガリンがたくさん並んでいます。
それは、日本人はトランス脂肪酸の摂取量が欧米諸国に比べると非常に少ないからだそうです。その上、企業努力でトランス脂肪酸の少ないマーガリンの開発もあり、神経質に避ける必要はないようです。しかし「トランス脂肪酸ゼロ」、「水素添加油不使用」、「硬化油不使用」などの表示のあるマーガリンが出ていますので、これらを選ぶことで安心・安全といえるでしょう。
自分や家族を守れるのは自分だけ、私はやはり、『君子、危うきに近寄らず』でいきます。
参考
https://journal.lepeelorganics.jp/margarine-danger#i-2
https://chisou-media.jp/posts/8695