地産地消とSDGsの関係性。どんなメリットがあるの?
地産地消とは、「地域で生産したものを、その地域で消費する」ということです。 これはSDGsが掲げられるより前からある活動ですが、SDGsが目標とする多くのゴールに深く関係することから、より注目されるようになりました。
地産地消は単純に野菜や果物、肉や魚などの農産物や水産物だけでなく、木材のような林産物やエネルギーの地産地消などさまざまな分野で該当する活動です。 自給率が低く多くを海外からの輸入に頼っている日本ですが、地産地消とSDGsの関係性やメリットを考え、その重要性をお伝えしたいと思います。
地産地消とSDGsの関係性やメリット
①海や陸の豊かさを守ることにつながる
地元で育てた農産物や魚介類を消費することは、地域外への販売のため過度に農地を開拓したり海洋資源を乱獲する必要がなくなるため、その地域の海や陸の豊かさを守ることにつながります。
②エネルギー消費を抑え気候変動の対策となる
地元でとれたものを地元で消費するため、地域外への輸送時に必要なエネルギーを削減し、CO2の排出も減らすことができます。
③エネルギー問題に貢献できる
エネルギーにも地産地消があります。災害などでエネルギーの供給不足が問題になることがありますよね。遠方からエネルギーを運ぶのではなく、その地域でエネルギーを作り出すことができたら供給不足の解決にとても有用です。「自治体新電力」の設立が各地で進められていたり、地域の特性にあった再生エネルギーの活用が注目されています。
④食料自給率アップにつながる
食料自給率が低いと、異常気象や感染症の流行などによる価格の高騰や輸入の減少に振り回されることになるため、食料自給率アップは今日本で推進されている取り組みです。地産地消が増えると間違いなく食料自給率アップにつながります。
⑤健康にもよく、食品ロス対策にもなる
旬で新鮮な食べ物は栄養価も高く、身体にもとてもいいですよね。また、新鮮なうちにおいしく食べることができるので、食品ロス削減にも大きく貢献します。
⑥地域活性化につながる
地産地消が増えれば、地元の生産者の経済的活性やモチベーションアップにもつながり、消費者も栄養価の高い食材で健康的になり、地域全体の活性化につながります。また、地元のおいしいものを特産品としてその地域で消費活動を行えば、観光にもつながります。これは地域経済発展の大きなチャンスになりますね。
⑦地域の自然環境保護につながる
運営がうまくいかず放置された農地や海、森林などは害獣・害虫の発生や土砂崩れなど、さまざまな弊害をもたらしそれが近隣に広がり悪影響を及ぼすことも。地産地消により地域を活性化することでそれらを防ぎ、農地・海洋・森林・自然環境や美しい景観などを保護することができます。
まとめ
地産地消の発展がうみ出す多くのメリットや、地産地消がSDGsの達成に欠かせない取り組みであることがわかりました。私たち消費者は、
・意識してその地域の食材や製品を購入する
・地産地消を実施しているレストランで食事をする
など日常のちょっとした選択の中で地産地消を取り入れることができます。 身のまわりの身近なものを大切に、日々の生活に取り入れていきたいと思います。